beacon

[EURO]連覇を目指すスペイン代表のセスク「PKの前にボールに話し掛けたんだ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 EURO2012の準決勝第1試合は、120分を無得点で終え、PK戦にもつれ込んだ。ポルトガル代表の4人目のキッカーを務めたDFブルーノ・アウベスのシュートをGKイケル・カシージャスが止めた直後、スペインの5番手として登場したのがMFセスク・ファブレガスだった。セスクは左ポスト内側を叩き、ゴールの中に入り、スペインの2大会連続となる決勝進出が決定した。

 試合後にセスクは、ポルトガルとの試合がPK戦までもつれる予感がしていたと、BBCに明かしている。

「不思議なことなんだけど、PK戦になる予感がしていて、今日の午後はずっと4年前のことを考えていたんだ」

 4年前、EURO2008の準決勝でセスクは5番目のキッカーを務め、スペイン代表を決勝に導くPKを決めていた。

「最初は2人目のキッカーを務めてほしいと言われていたけど、そんな予感があったから『5番目を蹴らせてほしい』と頼んだんだ」

 ボールを持って、PA内に入るとき、セスクはボールに語りかけたと言う。

「とにかく国を落ち込ませることだけはしてはいけないと思って、冷静に決めることを考えた。ボールを抱えてペナルティ・スポットに置く前に『僕たちは歴史をつくらなければいけない。だから、僕は外せないんだよ』って、ボールに話しかけたんだ。4年前(のイタリア戦)も僕は同じようにして、ちゃんと決めることができたんだ」

 史上初となる連覇の権利を残したスペイン代表だが、決勝の相手がドイツでも、イタリアでも、構わないと語った。

「相手がどちらになろうが、気にしないよ。最も重要なことは、僕たちが決勝に進んだことだ。どこが来ても、タフな試合になることだけは間違いないからね。あと4日で再び欧州王者になれるかもしれないんだ」

 7月1日にスペインが決勝で対戦する相手は、28日に決まる。

TOP