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[MVP of Predator]決勝で2アシスト、シャビがスペインをEURO連覇に導く

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 6月1日に発売されたadidasの最新スパイク「プレデター リーサル ゾーン」。選手のボールスキルを最大限に引き出すというコンセプトのもと開発された最新鋭のスパイクを着用した選手の中から、実際の試合で素晴らしいボールスキルを披露したプレイヤーをピックアップする連載企画「MVP of Predator」。第9回はEURO2012決勝で2アシストを記録し、スペイン代表を史上初の連覇に導いたMFシャビ・エルナンデス選手です。

[7.1 EURO決勝 スペイン4-0イタリア キエフ]

 最後はやはりこの男だった。EURO決勝で史上最多得点差となる4-0の完勝。MFシャビ・エルナンデスが正確なスルーパスで2アシストを記録し、スペインを連覇に導いた。

 1-0で迎えた前半41分、左SBのジョルディ・アルバからパスを受けると、ワンツーの形で前線に駆け上がるアルバにピンポイントのスルーパスを通す。オフサイドラインをかいくぐる絶妙なタイミング。アルバの代表初ゴール、シャビの今大会初アシストで、2-0とリードを広げた。

 後半39分には高い位置でボールを奪い、シャビが素早くスルーパス。一瞬の隙を逃さず、途中出場のFWフェルナンド・トーレスの追加点をアシストし、3-0と試合を決定づけた。

 今大会のスペインは決して順風満帆ではなかった。守備は安定していたが、攻撃は低調。横パスやバックパスが目立つパスサッカーは「退屈」とも評された。シャビ自身、運動量が少なく、プレーに精彩を欠き、早い時間にベンチへ下がる試合もあった。それでも、決勝という大舞台に照準を合わせてきたかのような圧巻のパフォーマンス。シャビの復活とともにスペインが再び欧州の頂点に立った。

「とてもうれしいよ。スペインの国全体が歓喜に包まれている。完璧な試合だったと思う。僕らは勝利に値する。EUROでのベストゲームだった」

 本人も「決定的な仕事ができた」と納得するパフォーマンスをもたらしたのが『プレデター リーサル ゾーン』だ。スパイクのインサイド部分に大量の形状記憶スポンジを内蔵することでボールを確実にミートし、正確なショートパスを実現させる「パスゾーン」など、さまざまなプレーに対応した「必殺5ゾーン」が、シャビの正確無比なボールスキルを最大限のレベルにまで引き出した。

 今大会最高の試合内容でイタリアを粉砕し、周囲の批判の声も一蹴した。EURO史上初の連覇を成し遂げ、10年南アフリカW杯を含めた前人未到の“3連覇”を達成。「世界最強」の名を欲しいままにするスペイン代表が次に目指すのは2014年のブラジルW杯だ。32歳のシャビは「監督と話してみるよ。おそらくは僕もブラジルに行くことになる」と、代表でプレーを続けることを示唆。W杯連覇、そしてEUROとW杯を合わせた“4連覇”へ、さらなる未来を見据えていた。


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