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父エンリコのゴールから25年…キエーザがEURO史上初の“親子”得点「とても落ち着いていた」

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MFフェデリコ・キエーザ(左)と父のFWエンリコ・キエーザ

[6.26 EURO決勝T1回戦 イタリア2-1オーストリア ロンドン]

 イタリア代表はオーストリア代表との延長接戦を制し、2-1でベスト8進出。MFフェデリコ・キエーザは、父のFWエンリコ・キエーザがEURO1996でゴールを決めてから25年12日後、EURO史上初となる親子での得点を挙げた。『スカイスポーツ・イタリア』が伝えている。

 イタリア屈指のストライカーだった父の背中を追う息子、23歳のキエーザは0-0で迎えた後半39分に投入されると、持ち前の得点力を発揮。延長前半5分、DFレオナルド・スピナッツォーラの浮き球パスをPA右で収めると、相手選手のプレスを右足トラップで冷静にかわす。角度のないところから左足を振り抜き、鋭い弾道をゴールに突き刺した。

 2020-21シーズンは、レンタルであるものの、フィオレンティーナからユベントスに“禁断”の移籍。チームにとっては苦しいシーズンとなったが、キエーザは公式戦46試合で15ゴール11アシストという活躍を見せた。愛されやすいキャラクターで代表での躍進も期待されていたが、なかなか出番が掴めず。しかし、不振のFWドメニコ・ベラルディに代わって終盤投入となると、期待に応えてみせた。

 キエーザは試合後のインタビューで「私たちはベスト8進出に値する」と喜びを語る。ゴール前でのトラップからシュートを決めた場面について「落ち着いていたんだ。すぐにゴールを目指したいところだったけど、ボールをまず止めて、シュートの前に時間をかけることを意識していた」と明かした。

 先発メンバー入りできないことにも不満はない。「監督はいつもトレーニングで、11人ではなく、26人の先発メンバーがいると語っている」とロベルト・マンチーニ監督に理解を示した。

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