beacon

[Fリーグ] 2位、3位の直接対決は府中が大阪に勝ち、2位に浮上

このエントリーをはてなブックマークに追加
[12.2 Fリーグ第20節 シュライカー大阪2-4府中アスレティック 大田区総合]

 Fリーグは2日、第20節を大田区総合体育館で行い、第3試合では2位のシュライカー大阪と3位の府中アスレティックFCが対戦した。昨日の神戸戦に0-4で敗れ、3位に順位を落とした府中は、前半に2度、FKからゴールを挙げる。その後も反撃に出る大阪の力を利用しつつ、ゴールを重ねた府中が4-2で勝利した。

 首位の名古屋を追う両チームの対戦で、前半5分に先制したのは府中だった。FPロドリゴが直接FKを叩き込み、1-0と先手を取る。対する大阪も同7分、FP村上哲哉の強烈なシュートをGK村上竜三が弾くと、詰めていたFPヴィニシウスがゴールに押し込み、1-1と試合を振り出しに戻した。

 前半11分にはGKイゴールのゴールクリアランスからFP佐藤亮がヘディングでゴールを狙うが、惜しくも左に外れて行った。なかなかチャンスをつくれなかった府中だが、同14分に再びFKからゴールを決める。右サイドのFP完山徹一が左のFP前田喜史が強烈なシュートを叩き込み、2-1と再びリードした。

 ボールを回す大阪だが、動きを府中に読まれてしまい、守備を崩すには至らない。それでも前半18分、左サイドを抜け出したFP本田拓磨がGK村山と1対1になるチャンスを得たが、シュートを左に外してしまった。このまま2-1で、府中がリードして前半を折り返した。

 後半に入り、同点ゴールを目指す大阪は、6分にFP松宮充義の折り返しがファーポストの前にいたFP江口孝一に飛ぶが、合せることができなかった。後半11分には大阪にミスが出てしまう。最終ラインでボールをロドリゴに奪われた。そのままドリブルでボールを運んだロドリゴは、GKイゴールをかわして、シュートをゴールに流し込んだ。

 点差を広げられた大阪だったが、キックオフからの最初のプレーでFP林浩平がゴールを決め、すぐに1点差に戻した。さらにGKをイゴールから足元の技術に長けた宮竹晴紀に代えて、数的優位をつくりながら攻めた。後半16分には宮竹がハーフウェーラインを越えた位置からシュートを放つなど、会場を沸かせたが、同点ゴールは挙げられなかった。

 残り3分30秒を切ると、大阪はGKを瀬戸彬仁に代えて、パワープレーを敢行した。府中は大阪のシュートをブロックして、無人になった大阪ゴールにシュートを決めようとする。それでも、大阪の選手たちも素早く自陣に戻り、体を張ってボールをブロックし、会場を沸かせた。しかし後半19分、前田が自陣からのロングシュートを決めて、4-2と点差を広げた。このまま試合は終了。勝ち点を38に伸ばし、大阪をかわして2位に浮上した。

 マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた府中・前田は「勝利が出来て良かったです。今シーズンから府中に戻って来て、選手、監督、スタッフ、サポーター、みんなが頑張るチームなので、プレーオフにつながる戦いを見せたいです。今日、自分が2点を取れたことよりも、勝つことを目標にしていますし、勝利に貢献できたことが良かったです」と、笑顔を見せた。

(取材・文 河合拓)

TOP