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[第18回フットサル全日本選手権]鈴木のハットトリックなどで北海道が6-3で神戸を下す

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[3.15 フットサル全日本選手権 準々決勝 北海道6-3神戸 代々木]

 フットサル全日本選手権は15日に準決勝を行い、第1試合ではエスポラーダ北海道(Fリーグ)とデウソン神戸(Fリーグ)が対戦し、6-3で北海道が勝利。16日に行われる準決勝に駒を進めている。

 北海道はGK関口優志、FP室田祐希、鈴木裕太郎、水上玄太、神敬治のスターティングファイブで試合に臨んだ。一方の神戸はフットサルW杯2012日本代表のGK冨金原徹、FPは山元優典、岡崎チアゴ、須藤 慎一、山蔦 一弘というラインアップで試合に臨んでいる。
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 立ち上がりからボールを保持する北海道だが、神戸の守備を崩し切れない。神戸もFPのセットを替えてからボールを回し始め、前半7分にはゴール前でFP岡崎チアゴが決定機を得るが、シュートはGK関口優志に防がれている。北海道も速攻から神戸ゴールに迫ったが、体を張った神戸の守備に阻まれて得点はできない。

 前半11分、先制したのは北海道だった。神戸のパス回しを高い位置でカットし、右サイドのFP室田祐希からFP水上玄太にパスが出る。これをエースの水上が確実に決めて、1点を先制する。その直後にも北海道は水上からのパスを受けたFP鈴木裕太郎が右足でシュートを決め、一気に2-0とリードを広げた。

 悪い流れを断ち切りたい神戸は、2失点目の直後にタイムアウトを取る。プレー再開後、ゴール正面で岡崎が絶好のシュートチャンスを得たが、ボールを枠の左に飛ばしてしまい、チャンスを生かせなかった。それでも前半12分、FP西谷良介がPA内で鋭い切り替えしからGKとDFを外し、シュートを決めて1点を返した。

 これでリズムをつかんだ神戸は、素早いパス回しからFP江藤正博が立て続けにシュート。しかし、ここはGK関口の好守に阻まれて得点はできない。その後も北海道ゴールに迫った神戸だが、同点ゴールは決められないまま前半を折り返している。

 後半2分には神戸の岡崎が、GK冨金原徹からのスローを受ける。GKと1対1のチャンスを確実に決めて、試合を振り出しに戻した。追いつかれた北海道もすぐに点を取り返す。室田祐からのパスを受けた鈴木が、この試合2点目となるゴールを決めて、3-2と北海道が再びリードしている。同4分にも北海道は、距離のある位置でボールを受けた室田祐がDFの股間を通るグラウンダーのシュートを決め、4-2と再び2点差をつけた。

 後方からのビルドアップが、なかなかうまくいかなかった神戸だが、後半10分には元日本代表FP山蔦一弘がDFの股を抜く縦パスを入れる。これを受けたFP原田浩平が一瞬、前に行く動きを入れて、足裏を使ってボールを落とす。ここに走り込んだ山蔦が右足のトーキックでシュートを決めて、神戸が1点差に追い上げた。

 後半14分には北海道の鈴木が、室田祐からのパスを受けてキレのあるドリブルからシュートに持ち込んだが、神戸の守備にブロックされる。同16分には室田祐がDFの股を抜く鋭いパスをとおすと、フリーになっていた鈴木がハットトリックとなるゴールを決めて、5-3と神戸を突き放した。

 ここでタイムアウトをとった神戸は、FP江藤をGKにしたパワープレーを仕掛ける。しかし、ゴールを挙げることはできずに、逆に残り11秒、無人のゴールに水上のシュートを決められてタイムアップ。北海道が6-3で勝利し、4強進出を決めている。
(取材・文 河合拓)
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