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[Fリーグ]脱・星翔太依存を訴える浦安FP荒牧「あれだけの選手がいるのだから」

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 Fリーグは21日に第8節をテバ・オーシャンアリーナで行う。第1試合にはバルドラール浦安バサジィ大分が対戦する。昨年、タイで行われたフットサルW杯に出場した日本代表選手を5名抱えるタレント集団にとって、この試合は真価が問われる一戦となる。

 第6節で湘南に7-3と大勝し、浦安は2位に浮上した。しかし、昨日の町田戦では0-4と完敗を喫し、3位に順位を落としている。岡山孝介監督は「関係ない」と、FP星翔太の不在が大きな敗因ではないとしたが、町田の関野淳太監督が「星にボールが入ったときの対応の話はしていたが、今日はいなかったので」と話したように、相手がもっとも警戒するストライカーの不在は、試合に大きな影響を与えた。

 この試合が浦安復帰となったFP荒牧太郎も「翔太がいなくなって、僕が入って、こういう結果になったというのが現実。言い訳のしようがない。翔太がいないと勝てない。翔太を抑えれば大丈夫。全チームがそう思っただろうし、その通りだと思う」と唇を噛み、続けて「僕らが変えるしかない。練習から見えていた課題が出たのだと思う」と続けた。

 荒牧自身、練習のときからチャレンジをする姿勢が、チームに足りていないと感じていたという。「翔太がいれば、翔太にパスを入れる。そうすれば何かをやってくれるから。翔太以外の3人で崩して、偶然ゴール前に転がったボールを最後翔太が決める。そういうゴールを増やさないと、翔太が全部反転シュートとかでは絶対に勝てない。翔太なしでも他のセットで3点取れば何とかなる。練習中もそう。みんな翔太にパス。翔太がどこにいるか探す。フィジカルが弱い相手であれば、それが通じますけど、組織がしっかりしている大阪やハードワークしてくる町田が相手になると難しくなる。そういう意識を全員がどれだけ持てるかと思う」。

 チームは19日に名古屋入りしていたが、湘南戦で負傷した星は帯同していなかった。大分戦でも、チームは星を欠いて戦うことになった。だが、荒牧はこれを好機と捉えている。

「これが実力だと思ってやるしかない。あれだけの選手がいるのだから。翔太一人がいないからって、0-4で負けるチームじゃない。一人ひとりが責任感を持ってプレーして、新しく入った選手が結果を出せば、『翔太いらないから』ってなる。でも、今は翔太がいないことで、勝手に翔太の価値が上がっている。翔太がいなくても関係ないくらいにしないと。仮に森岡薫がいなくても、名古屋は勝つでしょ? 優勝を目指すならそうならないといけない」

 名古屋に挑戦できるほどの力があるのか。まもなくキックオフを迎える大分戦は、浦安の力が試される一戦になる。

(取材・文 河合拓)
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