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[AFCフットサルクラブ選手権]森岡のハットトリックなどで名古屋が2大会連続3位に

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[9.1 AFCフットサルクラブ選手権 名古屋6-4深圳南嶺鉄狼 テバオーシャンアリーナ]

 AFCフットサルクラブ選手権は1日、大会最終日を迎えて3位決定戦では名古屋オーシャンズ(日本)と深圳南嶺鉄狼(中国)が対戦した。前半から両チーム、3点を取り合う熱戦の中で、名古屋は後半にもFP森岡薫が2ゴールを挙げてハットトリックを達成。昨シーズンまで名古屋を指揮していたアジウ監督率いる深圳に6-4で勝利し、名古屋が2大会連続3位となった。

 名古屋は、前日のサナイェ(イラン)戦で骨折したGK川原永光、FPラファエル・サカイがベンチ外となり、GK篠田龍馬がスタメンに入りFPペドロ・コスタがベンチ入りしている。名古屋のスターティングファイブは、GK篠田、FP北原亘、FP室田祐希、FP森岡薫、FP前純内マティアス・エルナンとなっている。

 8月29日のグループステージ第3戦でも対戦していた両チームの試合は、立ち上がりから名古屋がボールを保持する。対する深圳は名古屋陣内までボールを運ぶと、前半のうちからFP盧岳やFP梁仕銘をGKにしたパワープレーを行い、時間をかけて攻撃を行った。8分にはキックインから深圳に先制点が決まった。

 1点を追う形になった名古屋は、前半8分に速攻を見せる。ペドロ・コスタからのパスを受けたFP白方秀和がシュートに持ち込んだが、ボールは右ポストを叩き、GKの背中に当たってゴールラインを越えて、得点にはならなかった。同11分にはピヴォの位置でボールを受けた森岡が反転から右足のシュートに持ち込んだが、これはGK梁言に阻まれた。

 前半15分にも深圳は、自陣からのキックインからゴール前のFP賀毅輝がボレーシュートを放ち、名古屋ゴールを脅かす。同点に追い付きたい名古屋も15分にCKから森岡、北原が立て続けにシュートを放ったが、得点を挙げられない。逆に15分には速攻から賀に追加点を許し、2点を追う展開になってしまった。

 タイムアウトを取った名古屋は、すぐに反撃に出た。前半16分、左サイドを突破した吉川がゴール前に速いボールを入れる。これをファーサイドに走り込んだ森岡がゴールに押し込み、名古屋が1点を返す。さらに前半18分には森岡からのパスを受けたペドロ・コスタがミドルシュートを突き刺して、同点に追い付く。勢いは止まらない。パワープレーに出た深圳の攻撃を防ぐと、GK篠田が無人のゴールにパントキック。これが決まって名古屋が一気に逆転した。しかし、リードしたのも束の間、前半19分にはFPダネシュバル・マスードに同点ゴールを決められてしまう。このまま前半は終了。両チーム点を取り合い、3-3で折り返した。

 後半1分、名古屋はセットプレーから再びリードする。ペドロ・コスタが縦に入れたボールを、左サイドの高い位置で森岡が受ける。中央に折り返すと、FP白方秀和が右足でゴールにたたき込んだ。さらに同6分には相手のキックインを吉川がヘッドでカット。これを森岡が左足でゴールにたたき込み、この試合初めて名古屋が2点をリードした。

 しかし、深圳も粘りを見せる。右CKを得ると、GKを入れ替えて再びパワープレーに出ようとする。これに気を取られたか。キックインされたボールはPA内のダネシュバルへ渡る。名古屋の寄せが甘くなると、イラン代表FPにシュートを決められて、再び1点差になった。

 後半16分、名古屋は直接FKを得ると、これを森岡がシュート。ボールはGKに当たりながらもゴールに決まる。このゴールで森岡は、ハットトリックを達成した。終盤まで深圳も攻撃を続けたが、名古屋は得点を許すことなくタイムアップを迎えた。例年どおりのレギュレーションであれば、Fリーグの優勝クラブは来季もシードでAFCフットサルクラブ選手権に出場できることとなった。

(取材・文 河合拓)

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