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[AFCフットサルクラブ選手権]PK戦を制し、チョンブリがアジアの頂点に立つ

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[9.1 AFCフットサルクラブ選手権 サナイェ1-1(PK4-1)チョンブリ テバオーシャンアリーナ]

 AFCフットサルクラブ選手権は1日に大会最終日を迎え、決勝でサナイェ・ギティ・パサン(イラン)とチョンブリ・ブルーウェーブ(タイ)が対戦した。試合は1-1のまま終了し、PK戦に突入する。ここでチョンブリに所属するイラン人GKイスマエイル・アッバシアン・メフルがPKを2本止める活躍を見せて、チョンブリが4-1で勝利し、アジアの頂点に立った。

 前半5分、大会史上初となる連覇を目指すサナイェが、FPホセイン・タイエビビドゴリのゴールで1点をリードする。チョンブリのパソス監督は「序盤はオープンな試合で、2チームとも攻めて、点を取ろうとしていました。しかし、イランは点を取ってから守ろうとしていたので、私たちはリスクを冒して前に行こうとしていました。相手に疲れがあったのかもしれませんが、私たちの方がボールをキープしていたし、チャンスも多くつくっていた」と振り返る。

 実際にチョンブリは、ボールを保持してサナイェゴールへと迫って行ったが、得点を挙げられないまま、時間は過ぎていく。それでも後半の終盤にはパワープレーからFPスパウット・トゥエアンクランが同点ゴールを決めて、試合は延長戦にもつれこんだ。

 守備的な戦いを見せていたサナイェも、再び攻めようとする。しかし、「準決勝の名古屋戦で、非常にタフな試合をしたこともあり、選手たちには疲労もあった」と、レザ・ラク監督が振り返ったように、サナイェは相手を崩し切ることができない。結局、試合はPK戦にもつれこみ、先行のチョンブリは4人全員が決めたのにたいし、サナイェは2番手のFPアフシン・カザミ・ゲゼジェ、3番手のFPマフディ・ジャビドが立て続けに失敗。PK戦を制したチョンブリが、アジアクラブ選手権初優勝を飾った。

 かつて、タイ代表でも指揮を執ったパソス監督は「クラブにとっても、選手たちにとっても、素晴らしい夜になりました。アジアのフットサルは、これまでイランが支配してきました。それを壊せたのは良かった。タイが、アジアで何ができるかを証明できました」と、胸を張った。

 また、大会MVPには決勝でもゴールを挙げたチョンブリのスパウットが選出され、大会得点王には8ゴールを記録した名古屋オーシャンズのFP森岡薫が輝いている。

(取材・文 河合拓)

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