beacon

[Fリーグ]2クラブの昇格を発表した松崎COO「もっともっと質の高いFリーグにしていきたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 Fリーグは6日、都内で記者会見を開き、2014/2015シーズンからヴォスクオーレ仙台とフウガすみだがFリーグに昇格することを発表した。会見に出席した松崎康弘COOは、両クラブの昇格を承認する上で、地域性がテーマの一つであったことを明かした。

 ステラミーゴいわて花巻の脱退以来、Fリーグクラブのなかった東北地域のヴォスクオーレ仙台に対し、すでに4クラブが所属している関東に拠点を持つフウガすみだの参戦には意見が分かれたという。それでも、今年3月のPUMA杯で決勝進出した実力などを高く評価し、「準会員リーグ参入に、手を挙げてくれるチームが少ない中で、ある程度のバランスがあれば、地域性よりもFリーグの質を上げることが優先であり、そのうえで全国から手を挙げてくれるチームを増やす方に走るべきでしょう。そういう結論になり、地域性の問題はクリアしました」と、松崎COOは説明した。

 以下、松崎康弘FリーグCOO会見コメント

「今年の6月にFリーグは来シーズン、現在の10クラブから、12クラブにすることを目指して、現在の5つの準会員クラブから最大で2クラブ、Fリーグに上げるべくヒアリングをしてきました。ようやく、こういう記者会見を開くことができました。11月1日にFリーグの実行委員会で、11月2日にフットサル連盟の理事会で審議しました。他の3呉部については、来年の昇格には準備不足ということで、仙台とすみだの2クラブについて、財務、支援体制、運営能力、クラブとしての経営といった様々な観点、それに地域性を含めて協議してきました。

 地域性に関しては、フウガすみだが問題になりました。最初、Fリーグは8クラブでスタートし、2009年に10クラブになりました。10クラブのうち、関東にはすでに4クラブあります。そこにもう1クラブ、関東のクラブを入れることが議論の対象になりました。(ヒアリングを進めていく上で)仙台は結構、上がれる状態にあることが分かってきて、12クラブのうち5クラブが関東なら、うまくいくのではないかとなりました。

 フウガについては、みなさまもご存じのとおり、非常に強いチームです。今年のプーマカップでも名古屋と決勝戦を戦い、残念ながらPKで負けましたが、素晴らしいチームです。墨田区をベースにするので、多少、サポーターの重なりが心配でしたが、プーマカップを見ても素晴らしいチームであることは分かっていました。

 また、仙台については、東北で花巻がなくなってしまい、そこに1クラブほしいなということがありました。今年からFリーグ準会員になったばかりなので、経営権とかは心配でした。また、現在東北リーグでも3位ということで、チーム力についても心配はありましたが、プーマカップにも出ていますし、上がってみればどうにかうまくいくだろうと。きっと来年のFリーグは、名古屋でもなく、浦安でもなく、この2クラブが優勝を争うんじゃないかということも期待しています。

 この2クラブがFリーグに上がったことで、将来は12クラブから、14クラブ、16クラブ。もしできるなら、2部もできるようなFリーグにしていきたいという夢があります。ただし、今年はまだFリーグ準会員リーグに手を挙げるチームがいません。これは、まだFリーグのブランドが上がっていないということ。みなさんに、本当に期待されるFリーグには、まだ十分になっていないという気もしますが、現在の10クラブにこの2クラブが加わったことで、もっともっと質の高いFリーグにしていきたいと思います。よろしくお願いいたします」

―ヴォスクオーレ仙台は、ベガルタ仙台と提携していくのか?
「両チームとも、各自治体、そしてサッカー協会にすごく支援されているクラブです。かつ仙台については、ベガルタ仙台の社長ともお会いしましたが、とってもポジティブに捉えていらっしゃいます。千葉直樹選手が入ったり、ベガルタ仙台の試合の中で、彼ら(ヴォスクウォーレ仙台)を紹介してくれたりしています。 (プロ野球の)楽天もあったり、ベガルタもあったり、他にもBJリーグのクラブもある中で、みんな仲が良く助け合っている印象です。その中でも一番ベガルタが応援してくれているんじゃないかなという感想は持っています」

―フウガすみだが関東で5チーム目というのは、総合評価ではマイナスではなかった?
「総合評価では、悪いですよ。総合評価って、点数を付けるわけではありませんが、議論の中で『われわれのFリーグは、日本フットサルリーグは、全国リーグだよ』という議論がありました。最初の理念に、それがあるんじゃないかと。そうであれば、もう少し他の準会員リーグのビークス白山は北信越地域のクラブ。広島エフ・ドゥは中国地域のクラブ。そういうチームに目を向けて、バランスをとるべきじゃないかと。ただ、その一方で、先ほど準会員リーグに手を挙げてくれるチームが少ないという話をしましたが、その中で、ある程度のバランスがあるのであれば、Fリーグの質を上げることがまずあって、そこで全国の手を挙げてくれるチームを増やすという方向に走るべきでしょうという結論で、フウガさんの地域性の問題はクリアしました」

―地域性というよりも、実力的に選ばれたということでいいですか?
「実力的には両クラブとも、それぞれの地域の優秀なクラブですから。もちろん、フウガさんはプーマカップで実績を残しています。ただ、実力的には両方とも素晴らしいチーム。地域性は、それだけじゃない支援とか財務とか、そういう総合評価で選ばれたということです」

―今後、準会員リーグはどれくらいまで増やしたい?
「将来は(Fリーグを)16チームに増やしたい。それによって、Fリーグに参加するクラブは北海道から九州まで、幅広く位置してほしい。そうすれば、フットサルの高いレベルで広がりが出来る効果があると思います。高いレベルのフットサルを見せることが、フットサルそのものの広がりにもつながる。準会員リーグについては、まだいつまでにしたいというビジョンがありません。Fリーグを16にしたいところで、やっと12になりました。そういうところがありますので、そのためには準会員リーグをなるべく多く増やしていくしかないのかなと思います。トップのリーグが16になると同時に、準会員リーグのクラブが多く増えれば、必ずしてもトップではないけど、そこに準ずるトップレベルのフットサルが展開できると思うので、なるべく多い方が良いと思います」

―フウガが昇格することで、関東リーグはどうなりますか?
「普通に考えると、降格するチームが減ると思います。それは関東フットサルリーグが決めることになります。もしかしたら、奇数クラブでやるということにもなるかもしれませんが、そこはまだ聞いていません」

―来季のFリーグも2ステージ制?
「まだ決まっていません。もしかすると3ステージかも分かりません(笑)。分からないです。これから決めていきます」

TOP