イタリアが2003年以来、史上2度目の欧州制覇を達成

　イタリアは決勝でロシアと対戦。前半6分にキャプテンのFPガブリエル・リマが先制点を奪う。CKからFPサージのキックをニアサイドで合わせたものだった。試合巧者のイタリアが準決勝に続き、またもセットプレーから先制した。追い掛けるロシアはFPエデル・リマが同点ゴールも奪うも、イタリアはFPムリーロが勝ち越しゴールを決めて、前半を2-1で折り返す。

　イタリアは後半にも追加点を決めた。ロシアはパワープレーを始めたがロシア国籍を持つブラジル人ピヴォのFPシリロが2枚のイエローカードで退場。シリロは2012年欧州選手権決勝でも退場しており、2大会連続決勝でレッドカードを受けた。チームの軸となる選手が退場したロシアに反撃する力はなく、イタリアが3-1で勝利。イタリアは2003年の自国開催だった欧州選手権に続き、史上2度目の欧州制覇を達成した。

　3位決定戦はスペインがポルトガルを8-4で下した。ポルトガルは名古屋オーシャンズに所属するFPペドロ・コスタがゴールを奪ったが、前半に6分間で3点を先攻されるなど、精彩を欠いた。

　得点とアシストの数で決まる大会個人賞。ゴールデンシューズはロシア代表のエデル・リマが選ばれた。ブラジル国籍を持つロシア代表は8得点4アシスト。特にグループリーグ・ポルトガル戦で見せたオーバーヘッドは圧巻だった。シルバーシューズには5得点でスペイン国籍を持つブラジル人のFPフェルナンダウ。ブロンズシューズには4得点3アシストのイタリア代表ガブリエル・リマが選出された。イタリア代表キャプテンも同国のパスポートを持つサンパウロ出身のブラジル人だ。欧州選手権だが個人賞は出身がブラジルの選手が独占した。

　次の欧州選手権は2016年セルビアの首都ベオグラードで開催される予定になっている。

以下、大会結果

　決勝 イタリア 3-1 ロシア
　3位決定戦 ポルトガル 4-8 スペイン

(取材・文　座間健司)
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1980年7月25日生まれ、東京都出身。2002年、東海大学文学部在学中からバイトとして"フットサルマガジンピヴォ!"の編集を務め、卒業後、そのまま"フットサルマガジンピヴォ!"編集部に入社。2004年夏に渡西し、スペインを中心に世界のフットサルを追っている。"2011年フットサルマガジンピヴォ!"休刊。2012年よりフットサルを中心にフリーライター&フォトグラファーとして活動を始める。