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[PUMA杯2014]MOM1分53秒でハットトリック達成のFPシンビーニャ「ラクなゲームではなかった」

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[3.15 PUMA杯2014準々決勝 町田1-9北海道 代々木]

 圧巻のゴールラッシュは、後半3分8秒に幕を開けた。後半のキックオフからパワープレーに出ていたバルドラール浦安に対し、ボールを持ったFPシンビーニャがゴール正面からシュートを決める。その1分25秒後にはパワープレー返しから2点目、さらに28秒後にも無人の浦安ゴールにボールを蹴り込み、1分53秒でハットトリックを達成した。

「ブラジルでプレーしていたときも、ある大会の決勝でハットトリックをして3-1で勝利したことはありました。でも、これだけの短時間でというのは、過去にありません」と、今季から名古屋でプレーするブラジル人ピヴォは笑顔を見せた。

 準決勝を11-1という圧倒的なスコアで制したが、両チーム間にはこのスコアほどの実力差もなく、試合も決して簡単なものではなかったと強調する。「忍耐が必要なゲームでした。早い時間帯から相手はパワープレーに出てきました。ただ、パワープレーに対しても、私たちは練習をしてきたので、落ち着いて対応ができた結果だと思います。11-1というスコアになりましたが、私の中では両チームとも全力を尽くしたゲームだったと思いますし、ラクなゲームではありませんでした」と、試合を振り返った。

 これで名古屋はFリーグ杯、Fリーグに続き、3冠に王手を賭けた。Fリーグのプレーオフは出場停止で、プレーできなかったシンビーニャは、このタイトル獲得に強い意欲を示す。

「リーグでは、苦い思いをしたのでね。外から見ているっていうのは、苦しいんだなと実感しました。4試合の出場停止だったので、チームのサポートをしたくても、ピッチに立ちたくても、できなかった。ですから、明日の舞台は私にとって特別です。気持ちは倍入ります。新しいクラブで、チームのために結果を残したいという気持ちでいっぱいです」

 タイトル獲得に向けて、状態は万全のようだ。「私もチーム全体も、コンディションはとても良いですよ。明日の決勝では、モチベーションがさらに高くなるでしょう。コンディションが良いだけでなく、気持ちも入りますから、自分たちのプレーができれば、今日よりもっとキレのあるプレーが見られるのではないかなと思います」と、大会2連覇へ自信を見せた。

(取材・文 河合拓)

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