[6.27 Fリーグ2014/15 第1節 府中2-3神戸 代々木]

　Fリーグは27日に8シーズン目の開幕を迎え、第1試合では{{c|府中アスレティックFC}}とデウソン神戸が対戦した。前半を2-2で折り返した試合は、後半11分に、キックインから昨季はケガに苦しめられたFP山元優典がゴールを決めた神戸が、3-2で勝利。マン・オブ・ザ・マッチには、先制点を挙げた神戸のFP齋藤功一が輝いている。齋藤は「開幕戦は勝ちたかったので。勝てて嬉しいです」と喜んだ。19歳の齋藤の先制点は、嬉しいF初ゴール。このゴールを振り返り、「本当に決めたかったので、自分の形で決められて嬉しいです。自信もついてきたので、どんどん結果を出せるようにやっていきたい」と得点を振り返り、今後への意気込みも語っている。

　最初に決定機を作ったのは府中だった。前半2分にFP山田ラファエル・ユウゴのパスを受けたFP皆本晃がFP三井健にパス。難しい体勢から三井はボールをゴール方向に飛ばしたが、右ポストを叩き、得点を挙げることはできなかった。

　ボールポゼッションでは府中が上回っていたが、先制点を挙げたのは神戸だった。前半5分にFP森洸の放ったシュートが、DFに当たってコースが変わり、ゴールへ吸い込まれた。府中もすぐに反撃を見せ、6分に右CKからFP田村研人がシュート。DFの股下を抜けたボールをゴール前でFP岡山洋介が触ってコースを変え、同点に追いつく。さらに6分にも府中はFP上福元俊哉がシュートを決め、府中が逆転する。

　逆転した府中は前半9分にも山田ラファエル・ユウゴから左サイドでパスを受けた皆本がゴール前に低いボールを入れる。良いポジションを取っていた三井が詰めたが、シュートを右に外して得点できない。

　なかなか府中を崩せていなかった神戸も、前半10分に齋藤がミドルシュートを決めて、2-2の同点に追いついた。12分には府中のFPロドリゴが高い位置で相手ボールを奪い、ドリブルで持ち込みシュート。ゴール前に齋藤も詰めたが、わずかに合わずに右へ切れて行った。

　互いに守備ブロックを崩せない時間が続き、距離のある位置からミドルシュートを打つ展開になる。神戸は16分にFP須藤慎一が立て続けにシュートを放ったが、GK田中俊則の好守もあり、得点を挙げられない。神戸も17分にFP谷中智基のキックインから須藤がシュートするが、これも右ポストに嫌われた。前半終了間際にはGK冨金原徹からのスローを最前線で受けたFP相井忍が胸トラップからボレーシュートを放ったが、GK田中に防がれる。このまま前半は2-2で折り返した。

　後半2分、府中は波状攻撃を見せる。皆本のスルーパスから山田ラファエル・ユウゴがGKと1対1になるが、シュートを防がれる。ボールを回収した府中は、皆本もミドルシュートでゴールを狙ったが、これもGK冨金原が防いだ。守護神の活躍に応えたい神戸は、高い位置でボールを奪う回数を増やす。同5分には、ショートカウンターから齋藤がゴールを狙ったが、シュートは枠を越えた。9分にも神戸はFP岡崎チアゴが最前線でFPソロカーバからボールを奪い、シュートに持ち込むが枠に飛ばせない。

　フィニッシュの回数で上回る神戸は、後半11分、左サイドで得たキックインから山元がシュート。これが決まり、再び神戸が勝ち越した。ここから府中も反撃に出るが、神戸の守りを崩せずに試合は膠着する。残り5秒で府中は岡山が左サイドでボールを受けてシュート。ファーポスト前には上福元も詰めていたが、GK冨金原に阻まれた。このまま試合は終了し、神戸が開幕戦を白星で飾っている。
(取材・文　河合拓)

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