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PUMA CUP2012 第4試合:仁部屋のハットトリックの活躍で、大分が名古屋に完勝

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[3.16 PC準々決勝 名古屋3-7大分 代々木第一体育館]

 フットサルの全日本選手権PUMA CUP 2012の決勝ラウンドが16日、代々木第一体育館で開幕し、準々決勝の4試合が行われている。第4試合では、今季AFCフットサルクラブ選手権、Fリーグ、Fリーグカップを制し、4冠を目指す名古屋オーシャンズが登場。対戦するのは、日本代表のFP小曽戸允哉、FP仁部屋和弘といったドリブラーを擁するバサジィ大分だ。

 試合は前半から激しく点を取り合う、見ごたえのあるものとなった。前半2分、名古屋はFリーグ2011のMVPであり、得点王でもあるFP森岡薫が、直接FKを強烈に蹴り込み先制する。その2分後には大分の仁部屋に鮮やかなドリブルから同点ゴールを許したが、この失点に名古屋が動じることはなかった。同7分にはCKからFPラファエル・サカイ、森岡とつなぎ、最後はFP畠山ブルノ・タカシがゴールを決めた。

 だが、この日の大分の気迫は、名古屋を大きく上回っていた。同10分に仁部屋がFPディドゥダとのワンツーから全身を伸ばしてスライディングのような形で同点ゴールを決めると、同17分には高い位置でボールを奪った小曽戸が、鋭いステップで目の前のDF2枚を一気に抜きさり、強烈なシュートを叩き込む。さらに18分には第2PKをディドゥダが決めて、4-2とリードを奪って前半を折り返した。

 後半開始と同時に、鬼気迫るプレーを見せたのが、元ブラジル代表のFPマルキーニョだった。大分キックオフだったにもかかわらず、キックオフからわずか8秒でゴールを決める。その後もマルキーニョは前線から大分に圧力をかけてゴールを狙ったが、得点は奪えない。そして後半10分、前掛かりになった名古屋を、再び仁部屋がドリブルで切り裂く。左サイドを抜けて、GKの動きを見て冷静にゴールネットを揺らし、5-3とした。

 残り時間が約5分30秒となったところで、名古屋はパワープレーに出る。だが、ダイレクトパスを挟むことなく、必ず2タッチ以上でボールをつなぐため、集中した大分の守備を崩せない。同18分には、森岡がキープしたボールを突かれ、FP白方秀和が無人のゴールにシュートを決める。さらに試合終了間際の同20分にも、速攻からFP奥田亘とFPアンドレが相手ゴール前で、GK畠山を翻弄してこの試合7点目を挙げた。終わってみれば前評判を覆す形で、大分が名古屋に完勝した。

 名古屋はチーム結成以来、唯一獲得できていない全日本選手権のタイトルを、今年も逃すことになった。Fリーグでは低迷した大分だが、優勝の筆頭候補に挙げられる名古屋からの勝利で、勢いに乗ることができるか。明日の準決勝にも注目が集まる。

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