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[選手権予選]湘南入りの四中工FW田村翔、全国へ「ゴール前のプレーを見てもらいたい」

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[11.17 全国高校選手権三重県大会決勝 四日市中央工1-0三重 鈴鹿スポーツガーデン]

 湘南ベルマーレ加入内定の四日市中央工FW田村翔太(3年)はこの日、前線で何度も決定機に絡み、両チーム最多のシュート6本を放った。前半4分にいきなりビッグチャスを迎え、29分にもダブルエースの一角である浅野拓磨(3年、サンフレッチェ広島加入内定)からのラストパスで抜け出して決定的な左足シュートを放った。

 相手GKの好守にあって無得点に終わったもの、前線で存在感を見せつけた。そのストライカーは後半33分、左中間からのスピードに乗った仕掛けで相手DFを一気にかわしにかかると、タッチが大きくなったボールがPAの浅野へ渡って決勝アシスト。「自分でドリブルしようとしたら、大きくなっちゃって。狙っていないです」と苦笑いも、DF2人を引きつけたプレーが決勝点につながった。

 勝つことを何よりも優先してきたため、まずは全国切符獲得を素直に喜んだ。ただこの日は攻撃力を発揮して個でもDFを打開していたが、無得点に終わったことを反省。「(DFを抜いた)その後に落ち着けなかったり、自分的にはトラップして右足に持ち変えられたシーンもあったと思うんですけど、その中で(慌てて)左足で打ってしまっていたのは余裕がなかった。そういうところから余裕を持ってできたら、もっと点を取ってできると思う」。

 前回大会は得点ランキング2位の6得点でチームの決勝進出に貢献。実績を残したが、今年はプレッシャーを振り払って日本一になるという目標がある。そして湘南のサポーターへ向けて「自分の長所であるスピードに乗ったドリブルであったり、ゴール前のプレーを一番見てもらいたい」と語った田村翔。「どんなゲームの中でも結果を残していけるように。しっかりと準備をしていきたい」。昨年以上の結果を残してプロの世界へ飛び込む。

(取材・文 吉田太郎)
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