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[選手権]注目の日章学園司令塔・菊池「日本一とかオレがA代表に入って恩返ししたい」

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[1.5 全国高校選手権 日章学園0-4富山一 駒場]

 宮崎県勢2連覇を狙った日章学園は相手のスーパーゴールで後手になってしまった。前半21分に富山一MF西村拓真に決められた鮮やかなゴールによって1点を追う展開。すぐさま反撃を始めた日章学園だったが、注目司令塔のMF菊池禎晃主将(3年)が「自分たちがポゼッションしている間でも何か距離感が違う感じがした」と語ったようにリズムに乗ることができない。「(相手の素晴らしいシュートにも)それを受け止めて自分たちが得点を決めなければいけなかった」と菊池。焦りも見える中、最後まで流れを変えることができなかった

 ボールを触って攻撃にリズムを生もうとした菊池だったが、逆に下がりすぎてしまい、攻撃に迫力をもたらすことができなかった。早稲田一男監督も「子供たちも国立を合い言葉にやってきたが…。村田と菊池の距離感が悪かった。菊池が引きすぎてしまうことが多くて、ハーフタイムにはそこを叱った」と語っていたが、何とかしようとする思いが歯車を狂わせてしまっていた。シュート精度も欠いて最後までゴールは遠く……。0-4という悔しいスコアで準々決勝敗退となった。

 豊富なアイディアとそれを的確に表現する技術で差をつけてきた菊池は高校3年間の思い、そして指揮官への感謝を語る。「本当に苦しかったですよ。本当に監督厳しかったし、たまに優しさを与えて下さって高校サッカーってこれだなと思ったし、最後に監督を国立へ連れて行きたかったんですけど、それはしょうがないし、(流通経済大へ進学する)次のステージでオレが日本一を取ればいいし、先生にはずっとお世話になっているんでどんな形でもいいんで日本一とかオレがA代表に入って恩返ししたいと思っています」。過去最高タイとなる8強進出を果たしたイレブンは次のステージで活躍し、早稲田監督、コーチングスタッフたちに恩返しする。

(取材・文 吉田太郎)
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