俺たちの夢も実現させてくれ――。昨年度の選手権に出場した富山一のOBたちが、初の決勝戦へ向け最終調整を行った後輩たちを激励した。

　昨年度も選手権に出場した富山一だが、2回戦の作陽戦でPK戦の末に敗れ、初戦で姿を消した。昨年度の大会をレギュラーとして経験したのは主将のMF大塚翔のみだったが、後輩たちは1年間で逞しく成長。当時CBでコンビを組んで出場していた山下大輔さんと滑川裕介さんも「攻撃力は昨年より上」と声を揃える。

　応援団長としてスタンドから試合を見守っていた吉浦匠さんも「今年のチームの見どころは何と言っても攻撃力」と力説。「決勝でも思う存分発揮してほしい」と後輩たちにエールを送った。

　出場25度目にして初の決勝の舞台。OBたちの夢を乗せ、富山一は明日、決勝のピッチに立つ。

(取材・文　児玉幸洋)

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