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[選手権]校名変更も変わらぬ強さ示した大谷室蘭、深井は後輩へ「ボクタチよりも上を目指して」

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[1.2 全国高校選手権2回戦 北海道大谷室蘭高 0-0(PK3-5)履正社高 NACK]

「誰かのせいにすることなく前向きにやってこれた1年だったと思う。選手たちに感謝しています」。北海道大谷室蘭高(北海道)の及川真行監督は選手たちへの感謝を口にした。

 78年度全国準優勝の歴史を持つ室蘭大谷の伝統を受け継ぐ北海道大谷室蘭は、室蘭大谷時代の10年度以来4年ぶりの全国大会出場。入学以来、選手権の全国舞台を知らなかった選手たちだがプレッシャーを乗り越えて全国切符を掴み、その初戦では優勝候補にも挙げられている履正社高相手に最後まで食らいついた。前線からのプレスとサイドへ追い込んで奪う守備などで健闘。そしてカウンターからFW新田裕平とFW松井勇弥(ともに3年)の俊足2トップが決定的なシュートまで持ち込んだ。PK戦で惜しくも敗れたが、新しい校名でも変わらぬ強さを示した。

 総体予選での初戦敗退から選手権予選優勝。この日、最終ラインで的確にスペースを埋めつつ、対人の強さも発揮した167cmCB深井祐希主将(3年)は「『チーム一丸となってやっていくぞ』とやってきた結果がこうなったと思います」。そして全国でも一丸となって見せた好ゲーム。後輩たちへ向けて深井は「ボクタチよりも上を目指してやってもらいたい」とエールを送った。

 1年時から主力を務めてきた深井。今後の目標はコンサドーレ札幌に所属する兄・深井一希と同じプロ選手になることだ。地元の大学へ進学することが決まっている注目DFは「プロを目指している。自分は背がないので体格差では勝てない。もっと身体を大きくしてやっていきたい」と誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)
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