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[選手権]筑波大で同僚となる主将同士、星稜DF鈴木大「まずは明日の試合に集中」

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 2人の主将は筑波大に進学する。12日に第93回高校選手権決勝を戦う星稜高(石川)キャプテンのDF鈴木大誠(3年)と前橋育英高(群馬)キャプテンの鈴木徳真(3年)。同じピッチで味方同士としてプレーした経験があるからこそ、鈴木大はタイガー軍団の主将に警戒を示した。

 U-19代表にも名を連ねる鈴木徳を「うまいの一言です」と評した鈴木大は、「ポジショニングもうまく、戦術理解度も高いので、何でもできるイメージです。対戦相手として警戒しなければいけない選手」と視線を鋭くさせた。だが、鈴木大がCBで鈴木徳がボランチであるため、マッチアップの図式にはならない。だからこそ、チームとして要注意人物を抑え、ゴールを守ることが重要だと話した。

「(鈴木徳は)ゴール前で仕事をするわけではないと思うので、中盤からのパスをチームメイトに抑えてもらわなければいけないし、僕はゴール前で仕事をする相手選手を抑えなければいけません。(鈴木徳から)たとえ一発の良いパスがFWに通っても、自分がシュートを打たせなければゴールは奪われないはずです」

 前橋育英の主将、そしてU-19代表選手である鈴木徳を警戒するのは当然だが、鈴木大は自らがそのすごさを味方として体感したからこそ、より警戒を高めようとしている。「去年の11月くらいにスポーツ推薦の場で一緒にプレーしました。受験生チーム対大学生チームで試合をしたので、『どう戦おうか』という話はしました」と明かしたように、鈴木大はCBとして、ボランチに位置する鈴木徳の真後ろでプレーをしていた。間近でそのプレーに触れることで、「うまい」と実感することとなった。

 来年度からは筑波大でチームメイトとなる2人だが、その前に高校最後の頂上決戦で激突する。「大学生になったら高め合える存在になれればいいですが、大学のことは選手権が終わってから考えればいいと思います。まずは明日の試合に集中して、良いゲームをしたい」。盟友となるのは春からであり、明日は宿敵と対峙する。鈴木大は星稜の大黒柱として、前橋育英の大黒柱を待ち構える。

(取材・文 折戸岳彦)
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