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“日藤のマラドーナ”日大藤沢FW田場ディエゴは高校選抜選考合宿の“ラストチャンス”でアピール

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「割とできた部分があって、選手権では結構自分に自信がつきました」。日本高校選抜の選考合宿に参加した日大藤沢高FW田場ディエゴ(3年)は、チームの歴史を塗り替える4強進出を果たした全国高校選手権について、「自信がついた」大会と振り返った。

 神奈川県予選では交代出場が続いていた田場だが、信頼を勝ち取り、全国大会では初戦から全て先発出場。それも3試合連続ゴールを決めて得点王(他6人)、また2アシストも記録するなど輝きを放った。下級生時から“日藤のマラドーナ”と注目を浴びながらも結果を残せなかったアタッカーが、最後の選手権で本領を発揮。その活躍を認められて日本高校選抜候補にも選出された。

 だが、8日から10日まで開催された日本高校選抜の選考合宿では、なかなか持ち味を発揮することができず。攻撃から守備への切り替えについてスタッフ陣から指摘されることも少なくなかった。それでも、最終日の紅白戦では2本目に右サイドからのカットインで左足シュートを放つと、ラストの3本目には決定的な仕事を連発。5分に左サイドからの緩急をつけたドリブルでDFを翻弄し、ゴールライン際からの正確なラストパスでビッグチャンスを生み出した。また直後にもPAで難しい浮き球を胸でおさめ、13分にはスペースへの飛び出しからダイレクトのクロスで再びビッグチャンスを演出した。

 最後のアピールが日本高校選抜欧州遠征メンバー入りへ結びつくか。ボールテクニックとドリブルスキルは高校選抜の中でもやはりトップクラス。今年の意気込みについて「自分のドリブルで頑張りたいです」と掲げたFWが、新たなステージでもそのドリブルで周囲を魅了する。

(取材・文 吉田太郎)
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