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日本高校選抜選考合宿、誰よりも貪欲にゴール目指す姿勢見せた前橋育英FW青柳燎汰

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 日本高校選抜選考合宿でゴールへの意欲を最も感じさせていた選手が、FW青柳燎汰(前橋育英高3年)だった。シュートを上手くヒットできなければ、自分自身を戒めるように声を上げ、決定的なシュートがポストを叩くと、天を仰いで悔しがった。誰よりも感情を露わにしてゴールを目指し続けたFWは、合宿最終日10日の紅白戦2本目に待望のゴール。前線からの激しいプレスでGKからボールを奪うと、そのままゴールへ流し込んだ。

 この日は前線で良いボールの収まりどころとなっていた。DFの圧力を受けながらもボールをキープし、前を向いた際にはスルーパスによって前橋育英のチームメートであるMF渡邊凌磨のゴールをアシスト。また、タイミングよくゴール前に入る動きで決定的なシュートを放っていた姿も印象的だった。

 全国高校選手権ではチームが初の決勝進出。だが、「決勝まで行ったんですけども、結果として2点しか取れなかったので悔いが残るかなと思います」。FWとして、大会通じて2ゴールという結果に満足することができなかった。その中で迎えた選考合宿ではゴールへの貪欲な姿勢を発揮。高校選抜の指揮を執る大野聖吾監督(大垣工高)の「本気のところでぶつかってきてほしい」ということばに呼応するかのように全力でアピールしようとしていた。

 今年の目標について「(高校で)日本一獲れなかったので、(進路の法政)大学で日本一が獲れるように、チームの力になれればいいと思います」。今回の選考合宿と同じように貪欲にゴールを目指し続けてチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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