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[MOM1541]第一学院DF小島一希(3年)_「選手権のために」長崎から転校して茨城で挑戦するCB、攻守で躍動

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.28 全国高校選手権茨城県予選3回戦 第一学院高 2-1 境高 ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場]

 茨城連覇を狙う第一学院高の江副良治監督は苦しみながらもベスト8進出を決めた初戦のマン・オブ・ザ・マッチにCB小島一希(3年)の名を挙げた。先制ヘッドに加えて押し込まれた終盤もDFラインの調整役、身体を張ったプレーでも奮闘。176cmのCBは2-1の勝利に攻守で貢献した。

 前半9分、第一学院はMF杉野和矢が右CKからゴールマウス直撃のヘディングシュート。跳ね返りを右サイドへ繋ぐと、MF政氏健瑠が入れた左足クロスをファーサイドの小島が「いいボールが来ました」とGKの頭上を射抜くヘディングシュートで先制点を奪った。小島は21分の追加点のシーンでも左クロスをファーサイドで折り返して得点に絡んだ。その後も自信をもっているビルドアップの部分で貢献。終盤にはロングスロー、クロスでゴールを狙ってくる境高の攻撃を身体を張って弾き返した。本人は初戦のプレーについて満足していなかったが、それでも勝利の立て役者に。選手権のために地元・長崎から、茨城の第一学院に加入したCBが全国への強い思いをプレーで表現した。

 小島は1年時の11月に長崎の高校から転校する形で通信制・単位制高校の第一学院へ。長崎に住んでいた高校生がインターネットで第一学院の存在を知り、選手権に出たいという思いだけで茨城での挑戦をスタートした。「ここはサッカーをできると知ったので来ました。(家族に対しては)自分で押し切りました。選手権で全国行く。それしかなかったですね」。チームは昨年度に初優勝を果たしたが、当時は応援側で全国大会も登録外。だが最終学年の今年は先発として予選をスタートし、チームに白星をもたらした。

 地元・長崎を離れて戦うCBは最後の選手権へ向けて「誰もが驚くようなプレー。守備を必死でやるのは当たり前なんですけど、攻める機会があれば得点も取っていきたい」。そして「結果を出さないといけないチームなので。選手権は勝つしかないと思っています。最後なんで自分ら3年生としてこのチーム引っ張るしかない。自分らが名前を大きくしないといけない」と力を込めた。

(取材・文 吉田太郎)
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