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[選手権]逆転負けの矢板中央…星キョーワァンは「すべての人に感謝」

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[1.3 全国高校選手権3回戦 矢板中央高1-2富山一高 ニッパツ]

 4大会ぶりのベスト8進出はならなかった。矢板中央高(栃木)は1-2の逆転負けで3回戦敗退。DF星キョーワァン主将(3年)は「最後の最後で失点してしまったのは自分たちの甘さが出たと思う」と、後半アディショナルタイムの決勝点を悔やんだ。

 前半15分にMF坪川潤之(3年)の右CKからDF真下瑞都(2年)がヘディングで先制点。ともに184cmの星とDF川上優樹(3年)という長身センターバックコンビが攻守で存在感を発揮し、序盤は完全に主導権を握っていた。

 ところが、前半途中に富山一がフォーメーションを変えると、徐々に流れが変わる。後半も富山一のペースで進み、「相手の時間帯が長くて、相手の勢いに飲み込まれてしまった」と劣勢を強いられた。

 後半10分に失点し、1-1の同点。星は「覇気を出そう」「我慢しよう」とチームメイトに声をかけ、もう一度自分たちの流れに引き戻そうと奮闘したが、後半アディショナルタイムに勝ち越しゴールを許した。

 前々回大会は1回戦敗退、前回大会は2回戦敗退、そして今大会は3回戦敗退。一歩ずつ階段を上ってきたが、ベスト8には届かなかった。「選手権は夢の詰まった大会。3年間出ることができて、すべての人に感謝したい」と星。コンゴ民主共和国出身の父を持つ注目のハーフ選手は夢半ばで大会を去った。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)

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