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[選手権]得点ランク首位の帝京三MF村上は無得点で敗退、「ひとりで試合を決めれる選手に」なって4年後プロへ

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[1.3 全国高校選手権3回戦 帝京三高 1-3 前橋育英高 フクアリ]

「力出せなくて負けたんで涙も出ないですね」。今大会2戦5発と今大会大暴れしてきた帝京三高MF村上光樹(3年)は無得点で敗退。チームが立ち上がりから浮足立ち、自分たちの攻撃を発揮することなく負けた試合への悔しさを滲ませていた。

 試合前、帝京三は非常にテンションが高かった。入場前は周囲が驚くほどの大声を張り上げて自分たちの気持ちを高めてピッチへと入っていった。だが、村上が強豪と公式戦で戦う経験の少なさを指摘したように、チームは相手と会場の雰囲気に飲まれてしまい、力を出し切ることができない。前半は何とか0-1で凌いだが、後半に連続失点を喫すると反撃も1点に終わった。村上は苦しい展開の中で思い切りよくドリブルでの仕掛けを見せていたが、3戦連発はならず。「もがいて自分でやろうと思ったんですけど力が全然足りなかったです」。選手権で通算4度目となるベスト8を懸けた試合で再び敗れた。

 チームは来年、東京Vユースや前橋育英高、桐光学園高などが集うプリンスリーグ関東に昇格。「来年はプリンスのところで慣れて壁を越してほしいです」と村上は後輩たちが経験値を高めて歴史を塗り替えてくれることを期待した。

 村上は関東大学リーグ2部の拓殖大へ進学する。「(今大会)点を決めれたことは良かったけれど目標だった16を超えられなかったので今後活かしていきたい」。目標はプロ。「(大学)4年間、この3年間以上に死にものぐるいで、やってひとりで試合を決めれる選手になります」と誓った。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
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