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[NB×北照高]DF丹野脩斗主将「みんながキツイ時に鼓舞できるようなキャプテンに」

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 第95回全国高校サッカー選手権北海道予選が22日に開幕する。夏の全国高校総体に初出場した北照高のCB丹野脩斗主将(3年)は180cm超の長身を活かしたヘッドで全国大会でも存在感。その主将が選手権予選への意気込みを語った。

●DF丹野脩斗主将(3年)
―選手権が近づいてきている
「(残りの期間が短いので)焦りもありますし、逆にまたインターハイで得た部分を発揮できる場面でもあるので楽しみでもあります」

―焦りとは
「この間、(札幌)大谷さんの練習を見た時に凄く激しい練習をやっていて、ボクたちもそれ以上に激しい練習をやらなければならないと思いましたし、そういう面での焦りが大きいです」

―一方で楽しみとは
「インターハイの時、決勝で(札幌)大谷さんに1-5で負けていますし、全国でもボロボロに負けてきている。でも、負けてきた中でも得たものはあると思う。全国の経験を持っているのは(札幌)大谷さんとボクたちだけなので、そのほかのチームができなかった経験を全道で発揮できればいいと楽しみな気持ちでいます」

―全国でできなかった部分は何だった?
「体力面と集中力が一番大きいと思います。相手は最初から最後まで70分間集中しきってやっていた。ボクたちは途中で一気に集中力が切れてバタバタとやられてしまったので。集中力が切れたところは絶対に見せないようにして、体力面ではインターハイの後ずっと走ってきて自信がありますので、全道大会で見せられると思います」

―大敗した失望感もあったのでは
「結果だけ見るとそうなりますけれども、実際手応えもあるところはあった。個人ではヘディングの競り合いのところとか、相手も強かったですけど全国でもヘディングのところは通用するんだと思いましたし、攻撃のところでもサイドから自分たちの形でゴール前まで攻められたので失望感よりも、自分は選手権への期待感の方があります」

―内地のチームと戦った経験がなかった
「ボクは思っていたよりも緊張しなかったんですけど、逆に自分たちができると自信よりも過信になっちゃって、その自分たちに対する期待がプレッシャーになって思うような試合ができなかったと思います」

―チームのドリブルサッカーは独特なもの
「僕たちはドリブルからの2枚目、3枚目が追い越すスタイル。自分は守備なんですけど、自分が(対峙する)守備だったら嫌なスタイルだと思いますし、それがインターハイでできたのが(旭川)実業戦で、(強敵に)勝ったことでそれを証明できたと思います」

―チームの歴史を変えたことは自信になっている
「小樽地区から初めて全国に行けたのは自信になりましたし、でもそこで満足できないかなというのもある。選手権に出るのも歴史なんですけど全国で勝たないといい歴史じゃないので、一個でも多く勝ってまた歴史をつくれたらいいと思います」

―チームには考えろから考えるへの変化があった。小論文も書いているというが
「最初は何やっているんだろと思いましたけれど、やっていくうちに文字で書くってことは頭で考えることで、頭で考えていたら試合中言葉にして来なかった人も自分たちで考えるようになって言葉を発信することにも繋がりましたし、頭の運動になっていてサッカーでも監督の考え通りに繋がっていると思います」

―主将としてチームをどう鼓舞していく?
「自分は上手いタイプではないので、最後まで泥臭くというか、チームがキツイ時に自分が走ってキツイときでも自分が声を掛け続けたら、どんな結果でもいいと思っていますので、みんながキツイ時に鼓舞できるようなキャプテンとしてやり遂げたいです」

―最後に選手権の目標を
「もう一回全国出て、選手権で初勝利して、行けるところまで行きたいなと思っています」

(取材・文 吉田太郎)
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