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[選手権予選]昨年全国で4試合経験した駒澤大高の注目GK鈴木怜、「GKが後ろで強いメンタルを持っていないと」

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[10.16 全国高校選手権東京都Bブロック予選準々決勝 駒澤大高 5-0 専修大附高 実践学園高尾G]

 駒澤大高GK鈴木怜は昨年度の選手権で名を上げた一人だ。準々決勝までの4試合で計3失点。尚志高との2回戦ではPK戦で1人目を止めてヒーローになった。

 選手権で4試合を経験した守護神は選手権で勝ち上がるためには、GKのメンタルの強さが必要だと考えている。「メンタルが一番。選手権って連続で勝っていかないといけないのでGKが後ろで強いメンタルを持っていないと、何か起きてしまった時に動じてしまったらそこで負けてしまう。何があっても動じないように意識しています」。

 鈴木の特長と言えば、ミスの少なさと安定感の高さ、そしてセービング。今年は一時期、「迷いがあって」調子も上がらず、失点が増えてしまった時期がある。だが、大野祥司監督も「鈴木は最近良くなってきましたよ」と評するように、不調を乗り越えてきた。今大会、チームは2試合連続完封勝利。「悪い流れとかだったら自分のプレーでいい流れに持っていったり、プレーでチームにいい影響を与えられるようなGKになっていきたい」というGKはチームの流れが悪くなっても、動じずに、一つのセーブでチームを立ち直らせる。

 1年前、全国8強まで勝ち上がったチームを後ろから見ていたGKは今年のチームがまだ昨年のレベルに達していないと感じている。「試合中の雰囲気としてはまだ全国とかに出れるチームではないし、出ても勝ち上がれるチームではないのが現状だと思います」。評価を高めても謙虚に戦うことを誓う守護神はチームのことを考え、雰囲気から選手権を勝ち抜くチームを作り上げていく。

(取材・文 吉田太郎)
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