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[選手権]1年前の成績を越えて埼スタヘ!ともに昨年度8強の前橋育英と明徳義塾が初戦で激突!

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前橋育英高MF大塚諒主将(左)と明徳義塾高DF舛田凱主将

 第95回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会が21日に都内で行われた。14年度全国準優勝校で昨年度も8強入りしている前橋育英高(群馬)は同じく昨年度全国8強の明徳義塾高(高知)と対戦。ともに夏の全国高校総体を逃した強豪校同士が12月31日の1回戦で激突する。

 前橋育英のMF大塚諒主将は四国屈指の強豪校との初戦、そして2回戦で夏の全国王者・市立船橋高(千葉)と戦う可能性のある組み合わせについて「ある意味、いいところ引いたかなと思います」という感想。明徳義塾の印象については「明徳はまだやったことがないので、どんなチームか分からないです。聞いた話では去年のメンバーが何人か残っていると聞いているので、いいチームだと思う。勝つのみですね」と語り、一方の明徳義塾のCB舛田凱主将は「まずはシードに入りたかったです。いろんな人に『1月2日にしてよ』と言われてて。引いた瞬間にシードじゃなくて『あー』ってなって。組み合わせの隣を見たら市船で『あー』ってなって。それで対戦相手が前橋育英になって『あー』って感じになりました。高知でみんなも笑ってると思います。でも、『どうせ引くなら強いところを引いてこい』と言われていたので良かったと思います」と独特の表現で感想を口にした。

 ともに昨年度全国8強入りした強豪だが、夏の全国大会出場は叶わず。特に明徳義塾は舛田やFW竹内優太、FW佐々木敦河、CB濱口俊介ら昨年の主軸を半数以上残すが、舛田は「去年のチームのレベルと比べると全然です。天と地の差があると思います。みんな認めてます」と“力が無い”ことを認める。それでも「全国の経験はあると思っています」という経験値とプリンスリーグ四国で優勝争いを演じている底力を関東の名門相手に発揮する。

 一方、前橋育英で昨年からの主力は大塚のみ。1年前、埼玉スタジアム2002で開催される準決勝の手前で敗れただけに、大塚は「自分の目標はまず埼スタ、チームの目標としてはまず初戦」と力を込めた。代が入れ替わり、“タイガー軍団”はFW飯島陸や左SB渡邊泰基、CB角田涼太朗ら例年以上に2年生が先発に名を連ねるチームとなっている。それでも、個々のポテンシャルは非常に高く、チームは連動性の部分にも自信。大塚は「本当に自分たちのサッカーが100パーセント出せれば優勝も狙えると思うんで、あとは自分たちがどれだけ緊張感を持たずに楽しんでサッカーができるかが重要。今年の代の持ち味はコンビネーション、前からのプレス。そういう連動性のあるチームだと思うので、“育英らしいサッカー”をしたい」と意気込んだ。

 夏の全国高校総体王者の市立船橋高と同じブロックとなったが、「自分たちのサッカーが出せれば勝てると思うので楽しみ」と語った大塚。その主将は県予選準決勝後半に負った負傷によって同点の状況で途中交代し、決勝も先発を外れて仲間に“連れてきてもらった”全国で借りを返したいという思いも持って初戦に臨む。「今年一年、色々なことがあったので集大成という意味でやっていきたいと思います」と語った大塚中心に“総体予選初戦敗退からの逆襲”を続けている前橋育英がまずは四国の雄を突破する。

(取材 吉田太郎、児玉幸洋)
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