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ベンゼマとC・ロナウドが合体!?“夏の得点王”が好発進…青森山田FW鳴海「個人として夏冬2冠を目指す」

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チーム2点目を奪った青森山田高(青森)FW鳴海彰人(3年)

[1.2 全国高校選手権2回戦 鵬翔0-5青森山田 NACK]

 夏の高校総体で7ゴールを挙げて得点王に輝いた。青森山田高(青森)FW鳴海彰人(3年)は、選手権初戦となった鵬翔高(宮崎)戦できっちりネットを揺らし、チームとともに好スタートを切った。

 まず、鳴海にチャンスが訪れたのは前半7分だった。MF住永翔(3年)のパスの流れからPA内に進入してシュートを放ったが、GK原田健次郎(3年)にストップされてしまう。しかし、こぼれ球に反応したMF高橋壱晟(3年)がきっちり蹴り込んで先制点が生まれた。「一発で決められるほど甘い大会じゃない」と好機を得点に結び付けられなかったことに唇を噛みながらも、「FWとして得点は絶対なので、狙おうという気持ちが強くなった」とゴールへの意欲を強めた。

 すると前半23分、GK廣末陸(3年)のロングフィードを自身がすらすと、MF住川鳳章(3年)が前線でキープ。すぐさまPA内に走り込んだ鳴海が住川のスルーパスを呼び込み、「ファーストタッチでいいところに置けた。あとは押し込むだけだった」と右足のアウトサイドで巧みに蹴り込み、チームに2点目をもたらした。

「クラブW杯でベンゼマ選手がアウトサイドで決めていたので、意識しました」と憧れの選手の一人と語るレアル・マドリーFWカリム・ベンゼマをイメージしたゴールを決めると、「レアルが好きなので」と、これまた憧れの選手と語るFWクリスティアーノ・ロナウドのゴールパフォーマンスをマネて喜びを爆発させた。

 初戦は、この1得点に終わった。しかし、前半27分にはチームメイトがオフサイドの判定となり取り消されたものの、高橋のFKをヘッドで合わせてネットを揺らすなど、コンディションの良さをうかがわせる。「目標の全国制覇に向けて一戦一戦頑張りたい」と意気込みを示しつつ、インターハイに続いての得点王に向けて「個人としては夏冬2冠を目指します」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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