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[MOM2025]東海大仰星MF新保隼人(3年)_“背番号9”の誇りに懸けて…奪った大会初ゴール

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貴重な先制点を奪った東海大仰星MF新保隼人(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 全国高校選手権3回戦 東海大仰星2-0富山一 等々力]

 MF登録ながらも背番号9を託された。東海大仰星高(大阪)MF新保隼人(3年)は「普通の番号ではない」と、その重みを感じている――。

 初戦の藤枝明誠戦、そして2回戦鹿島学園戦で先発フル出場を果たした新保はともに1本ずつシュートを放ったものの、ネットを揺らすことができず。チームは藤枝明誠戦をMF松井修二(3年)、鹿島学園戦をMF見野龍太郎(3年)の決勝ゴールでモノにして3回戦まで駒を進めてきた。新保は「皆から『次は得点を決めろよ』といじられました」と苦笑しつつも、「やっぱり松井や見野が決めていたので、次は自分が取ってやろう」という強い思いを持って富山一高戦に臨んでいた。

 すると、いきなりチャンスが巡ってくる。前半9分、右サイドから松井が送ったクロスの流れから見野が放ったシュートは相手にブロックされたものの、「セカンドボールへの反応は相手も速いので、それ以上に速く動かないないと点は取れないと思っていた」とポストに当たったこぼれ球にいち早く反応して滑り込みながらも右足で合わせてネットを揺らし、先制ゴールを記録した。大会初ゴールに「うまく反応できたし、最高でした」と喜びを爆発させた。

「選手権から」背番号9を託されたという。「9番は普通の番号ではないと思っているし、攻撃の選手がしっかり結果を残さなければつけられない」。だからこそ、「自分としても点はほしかったので、決められて本当に良かった」と安堵の表情を見せている。

 次戦は前回大会王者の東福岡高(福岡)と対戦する。「相手は強い」と認めながらも、「選手権でベスト4を懸けた試合ができるのは幸せなこと。絶対に倒したい」と必勝を誓う。「今日みたいな混戦で相手より早く反応できればチャンスはあると思う。良い準備ができていればゴールを取るチャンスもあると思うので、次も決めたい」。チームを初のベスト4に導くゴールを決めようと静かに闘志を燃やしている。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)

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