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堅守・佐野日大を見事に攻略!前育10番FW飯島、仲間信頼して、走って、出した決勝アシスト

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前橋育英高10番FW飯島陸は決勝点をアシスト

[1.7 全国高校選手権準決勝 前橋育英1-0佐野日大 埼玉]

 徹底して守りを固める佐野日大高の守りを見事に攻略してみせた。前半30分、前橋育英高は10番FW飯島陸(2年)が左サイドへ開いたCB角田涼太朗(2年)からの縦パスを引き出す。

 佐野日大DFラインの背後へ飛び出した飯島の下へ、相手右CBの頭上をわずかに越えたボールが届く。そして、飯島がDF2人を引きつけて折り返したラストパスを、MF高沢颯(3年)が右足ダイレクトで合わせて先制ゴールとなった。

「ずっと(角田)涼太朗と話し合っていたので、そこに出してくれるというのは分かっているんで、良かったのかなと思います。DFラインが上がっていて、相手が釣り出されていたんで、自分がいい感じで走れば涼太朗はあそこに出せる」

 高沢へのラストパスはボールを要求する声を聞いていたものの、その姿を確認することなく、走り込んでいることを信じて出した紙一重のパスだった。そのギリギリのプレー、コンビネーションがもたらした決勝点。高沢のDFを振り切る動き、正確なシュートと同時に、飯島の相手を出し抜くような駆け引きの巧さ、精度も光るゴールだった。

 飯島は以前、「それ以上のインパクト残していきたい」と語っていた2年前の10番、MF渡辺凌磨(現インゴルシュタット)が立ったのと同じ全国決勝の舞台に立つ。対戦相手はプレミアリーグチャンピオンの青森山田高。だが飯島は「チャンピオンシップとかで優勝していて強いと思うんですけど、そういう相手と試合できることは嬉しいですし、それに勝てれば本当に嬉しい。そんな簡単な相手ではないと思うので、チャンスはきょうの相手より少ないと思うんですけど、決勝では少なくなるチャンスを確実に決めていきたい」。2年生エースが決勝で初優勝に繋がるゴールをもたらす。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)

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