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[MOM2313]水戸啓明GK小沼陸斗(3年)_PK戦で連続ストップ、声を枯らした守護神

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GK小沼陸斗(3年)が2つのPKを止める活躍を見せた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.12 選手権茨城県予選準決勝 鹿島学園高 2-2(PK2-4) 水戸啓明高 カシマ]

 正直な話、PK戦は嫌だったという。しかし迎えたPK戦、水戸啓明高の守護神、GK小沼陸斗(3年)は鹿島学園の2人目、3人目のシュートをいずれも右に飛んで連続ストップ。大会に入ってからほぼ毎日するというPK練習の成果を大一番で存分に発揮した。

「全員守備、全員攻撃でやっていました」。そう言って胸を張る小沼の声はガラガラ。試合開始直後から誰よりも大きな声を出し、味方を鼓舞し続けた。「いつも出しているので、いつも枯れてしまうんです」。守護神は充実感たっぷりの様子で晴れやかに笑った。

 水戸啓明が直近の選手権で全国大会に出場したのは4年前。16強進出という成績を残した先輩たちの躍進は、中学2年生だった小沼にも大きな印象を与えた。特に当時ゴールマウスを守った黒子兼汰さんの活躍は今でも鮮明に覚えているという。「自分(175cm)より小さくて、ジャンプ力もあって、キックの精度もすごかった。憧れています」。

 卒業後は土木業を営む家業を継ぐため、サッカーも同時に辞めると決めている。「だから悔いを残さないように、この大会で出し切って終わりたい」。全国まであと1勝。決勝の明秀日立高戦に向けては、「明秀は新人戦の準決勝で負けている。次は勝ちたい」と力強く意気込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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