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全国ラスト決勝の神奈川代表と対戦…奈良・一条主将は「相手どうこうよりも」と治療に全力

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県予選で負った怪我からの復帰を目指す一条高の生成光主将

 奈良県代表の一条高は、全48地区の予選で最後に出場校が決まる神奈川県代表と戦うことが決定した。対戦校が決まるのは12月3日とまだまだ先だが、生成光主将(3年)は「とくに気にしていない」と冷静。それよりも県予選初戦で負傷した右膝の治療に全力を注ぎ、全国大会のピッチに立てるよう奮闘している。

 神奈川県予選はこれまで準々決勝を消化。4強には三浦学苑高、桐光学園高、桐蔭学園高、湘南学院高が残っており、25日に準決勝、12月3日に決勝が行われる予定となっている。20日現在では、残り4県の予選が終わっていないが、うち3県は23日に決勝を実施。そのため、神奈川県のみ10日ほど終わるのが遅くなっている。

 その結果、一条にとっても相手チームの分析ができない状況が続く。しかし、「相手どうこうじゃなくて、自分たちの力を全国の舞台で出すことを意識している」と生成主将。そもそも、強豪揃いの神奈川県代表が相手となったことについても「全国はどこが来ても強豪ばかりなので、びっくりすることはない」と気に留めていないようだ。

 その冷静さの裏には、県予選で負った怪我の影響がある。初戦の東大寺高戦の前半20分ごろ、右膝の前十字靭帯を損傷。主将の離脱で「チームにどんどん団結力が出てきた」という効用はあったが、「小さい頃から夢だった」という選手権予選の決勝という舞台に出場することができず。全国出場が決まっても、「うれしい気持ちもあった半面、悔しい気持ちがあった」という。

 だからこそ、対戦相手の行方を気にするよりも、まずは自らが全国大会のピッチに立つことを考えている。「手術は選手権が終わったらする予定なんですが、いまは痛みがないので全国のピッチに立つことが目標。トレーナーとしっかり相談して、目標に向けてやっていきたい」。神奈川県代表との初戦は1月2日。抽選会を終えて「いいところ引いたやろ」とチームメイトに報告する予定だという主将が、急ピッチで調整を進めている。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 竹内達也)
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