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延長戦で2点に絡むも遠野10番立花は不満の準決勝。「決勝ではやりたい」:岩手

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遠野高のエースMF立花健斗は2得点に絡む活躍を見せたが…

[10.24 選手権岩手県予選準決勝 盛岡市立高 1-3(延長)遠野高 いわスタA]

 延長戦前半に2得点に絡んで勝利に貢献。だが試合後、遠野高のエースMF立花健斗(3年)の表情は曇っていた。「延長になってからじゃないと自分、活性化できなくて……。もっと自分がやらなければ勝てない」。チームの柱である自覚があるからこそ、80分間でチームを勝たせられなかったことを悔しがっていた。

 立花や主将のMF太田竜雅(3年)は1年生の頃から起用されてきた選手で、昨年にはチームの柱となっていた。だからこそ、長谷川仁監督も「(立花は)もうちょっとできないと。(延長戦で)相手がダウンしてから仕事をしたけれど…。経験ある3年生が力を発揮してくれないとこういう苦しいゲームになる」とあえて苦言を呈していた。

 立花は前半14分にカットインから得意の左足シュートを放ち、19分には太田のロングクロスから決定的なシュートを放ったが、決めることができなかった。1点を追う後半はスルーパスなどを狙うも得点には絡めず、味方は後半アディショナルタイムにようやく同点。立花は延長前半5分に持ち前のキープ力を活かして勝ち越しゴールの起点となり、7分には右サイドで2人をかわして3点目をアシストしたが、力のある選手だけに物足りない結果だった。

 指揮官の指摘に対して立花は「延長行っていなければ負けていた。自分自身もチャンスを決められなかったら次に繋がらない。次、決めたいです。自分がやらないと行けないのは分かっているので、決勝ではやりたい」と宣言。決勝では必ず役割を果たす。

「ドリブルで崩せるイスコみたいな選手に」というレフティーは、全国2回戦で惜敗した昨年から縦への仕掛けの意識が向上。この日はその縦突破で3点目のゴールをアシストした。チャンスメークする部分も彼の役割だが、狙うのはやはり、ゴール。昨年の決勝ではスーパーゴールを決めてチームを全国へ導いている立花が、まずは決勝で決めて全国に再挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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