beacon

決定力反省も…四国学院大香川西がノーシード坂出商寄せ付けず4年ぶり全国に王手:香川

このエントリーをはてなブックマークに追加

香川西が4年ぶり全国に王手をかけた

[11.3 高校選手権香川県予選準決勝 坂出商0-1四国学院大香川西 県営主]

 第97回全国高校サッカー選手権大会の香川県予選準決勝が3日に行われ、第2試合では四国学院大香川西高が、坂出商高を1-0で下した。10日の決勝は、大手前高松高と対戦する。

 どちらかと言うとリズムよく試合に入ったのは、ノーシードから勝ち上がってきた坂出商の方だった。しかし前半13分の右サイドからMF川西竜司(3年)が蹴ったFKをDF大石遼平(3年)が合わせたヘッドが枠を外れるなど、スコアを動かすことが出来ない。

 すると香川西が前半20分、一瞬の隙を突いて先制に成功する。CKの流れからFW堀恵大の落としを受けた主将MF吉田源太郎(3年)がエリア手前右からループ気味にゴールを狙う。ゴール右角に飛んだシュートにGKも弾き切れず、クロスバーを叩いてそのままゴールに収まった。

 そして後半に入ると、地力に勝る香川西が一方的に攻め込む展開になる。しかし後半9分の場面、吉田の左クロスがゴール前でこぼれ球を作ると、FW宮谷蓮地(3年)が蹴り込むが、DF藤原瑠希也(3年)にライン上で防がれる。跳ね返りを再度押し込むが、今度は左ポストを直撃。同33分に堀がGKと1対1を迎えるが、GK川成晃太(3年)にキャッチされる。香川西は相手の3倍近くのシュート14本を放ったが、とにかく決定力を欠いた。

 4年ぶりの香川県制覇まであと1勝とした香川西だが、大浦恭敬監督は「決めるところは決めないと」とイレブンへの反省を促したように、イレブンの表情が緩むことはあまりなかった。決勝進出に安堵する様子はあったものの、宮谷が「僕が決めていればもっと楽な試合になった」と表情を引き締めたように、一様に反省の言葉を残す試合になった。

 決勝の相手は大手前高松。今年1月の新人戦では準決勝で0-2で敗戦。プリンスリーグ四国でも7月の対戦で2-2でドローと、今季はまだ勝利がない相手だ。それでも主将の吉田は「練習していることをすべて出し切ったら勝てる相手」と言い切ると、「僕がここに来てから2年連続で出れていない。先輩たちの行けなかった悔しさもぶつけたい」と力強く意気込んでいた。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2018

TOP