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[MOM2678]矢板中央FW大塚尋斗(3年)_決勝点決めたFWはU-19フットサル代表候補合宿経て決勝戦へ

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矢板中央高の大型ストライカー・大塚尋斗は5日から3日間、

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権栃木県予選準決勝 矢板中央高 1-0 宇都宮短大附高 栃木グ]

 圧倒的な高さとフィジカルの強さ、そして足下の技術と、強烈な左右のシュート。矢板中央高の大型ストライカー・大塚尋斗(3年)の存在感は群を抜いていた。

 ロングボールをヘッドや胸トラップで収め、一度はたいてからポゼッションに加わることも出来る。昨年から確実にやれることが増えた大塚は、常に宇都宮短大附高の脅威となり続けた。19分にはMF伊藤恵亮(3年)の右サイドの折り返しに飛び込むと、得意のヘッドを叩き込んで決勝点を叩き出すなど、チームを勝利に導いた。

「スタメンからフルで出られるようになったことで、ゲーム体力も上がって来たし、時間がある分、いろんなチャレンジが出来るようになった」。

 大塚の起用法は今年の途中まで同じ大型ストライカーであるFW望月謙(3年)との「必勝リレー」で成り立っていた。望月がスタートから出場して相手を押し込んでから、望月に代えて“トドメの大塚”を起用する流れが一般的だった。今年も春先は望月の怪我で大塚がスタートから出ていたが、望月が復帰すると再びこの“必勝リレー”が行われた。だが、9月に望月が再び負傷離脱すると、大塚はスタメンの座に戻り、望月が復帰してからもその座を維持している。

 冬にエースとして挑むために、まずはこの予選を突破しないといけない。決勝に向けてコンディションを整えたいところだが、彼は5日から3日間、チームを離れることになった。大塚は2度目となるU-19フットサル日本代表候補に選出されたのだった。

「フットサルをやれば足下は上手くなりますし、代表なので周りのレベルは高いですし、自分のためにもなります。ただ、その間はチームに合流出来ないし、決勝前は木・金しか混ざれないので、そこは若干の不安はあります」と大塚は語ったが、高橋健二監督が決戦を前に大塚を快く代表合宿に送り込むことを決めたのは、「大塚は合宿に行くと、上手くなって帰って来る」と彼の成長を信じているからだった。

「僕が成長して、チームもさらに成長をする。まずは合宿をしっかりこなして、すぐにチームの一員として決勝に臨めるようにしたいです」。

 一度離れるが、チームへの想いは1つ。大塚はさらにスケールアップをして、“グリスタ”のピッチに戻って来るはずだ。

(取材・文 安藤隆人)
●【特設】高校選手権2018

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