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“純粋な心”で東海大仰星牽引するFW藤川主将「もっともっとチームに貢献したい」

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東海大仰星高を牽引するFW藤川直己主将

[11.11 選手権大阪府予選準決勝 東海大仰星高 1-0 阪南大高 金鳥スタ]

 2年ぶりの全国出場に王手をかけた東海大仰星高の中務雅之監督は、チームのリーダーを務めるFW藤川直己主将(3年)について「純粋な心の持ち主」「信頼できる人間」と賛辞を惜しまない。常にやるべきことを全うする主将が、激戦区・大阪で決勝進出したチームの原動力となっている。

 藤川が主将として意識しているのは、「自分の行動において、周りに影響を与えられたらなと思っています。試合中もそれ以外でもみんなが間違っていることをしていたり、シンドい時に自分が声を掛ける」ことだ。

 これはインターハイ予選で優勝した昨年のチームの主将、MF藤原拓未にアドバイスをもらい、意識してきたことでもある。藤原は「勝つためのことを小さなことを何でもできればなと思います」と語るリーダーだった。苦しい時間帯でも実直にやるべきことをやり通し、白星に結びつけることができるチームにとって、藤原の姿勢を受け継ぎ、声とプレーでチームを引っ張る主将の存在は大きそうだ。

 この日、2トップの一角として先発し、走り続けた藤川は1-0の後半39分に交代。「交代してしまったのでそこはもっと走り切れたらなというのがありました」と首を振る。決定的なヘディングシュートを放ったほか、ゴール前で泥臭くこぼれ球に詰めてネットを揺らしながら、味方のファウルで惜しくも無効になったシーンも。無得点に終わり、FWとしての仕事ができなかった感じている。

 それだけに、「もっともっとやらないといけないと思います。自分はFWなので、もっと点獲らないといけないと思いますし、もっともっとチームに貢献したいと思います」と力を込めた。

 プレミアリーグWESTを戦う阪南大高との準決勝を突破したが、ここで満足するつもりは全く無い。17日の決勝を最高の状態で迎えること。「いい方向に持っていけるように、行動とか含めてチームを引っ張っていけたらなと思っています」という藤川は準備期間を大事に、気を引き締めて決勝までの日々を過ごす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018


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