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ここでやらなきゃいつやるのか!! 初先発の尚志MF富岡理久「悔しい思いをぶつけた」

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尚志高(福島)MF富岡理久(3年)

[1.5 全国高校選手権準々決勝 尚志1-0帝京長岡 等々力]

 ピッチに立つことを待ち望んでいた。ここまでの3試合で出場したのは、わずかな時間だった尚志高(福島)MF富岡理久(3年)だが、帝京長岡戦ではスターティングメンバーに名を連ねると、フル出場を果たしてチームを準決勝進出へと導いた。

「予選のときはスタメンで出られていた」という富岡だが、選手権の舞台では2回戦・東福岡戦の後半アディショナルタイムから出場したのみ。悔しい思いをしていたが、DF黒澤誓哉(3年)が累積警告で欠場となったこともあり、先発出場の機会が巡ってくる。

「チームが勝つために自分が何をしたら良いのか毎日考えていた。今日はここまでの悔しい思いをぶつけようとして戦った」

 ボランチの位置に入ると、持ち場にとどまるだけでなく、果敢に前線まで駆け上がって攻撃に厚みを加える。そして守備に回っても、激しく粘り強いディフェンスで相手選手から自由を奪い取り、1-0の完封勝利に大きく貢献した。

「(仲村浩二)監督からも日頃から準備しておけと言われていた。自分がいつ出ても大丈夫なように、良い準備をして活躍しようと思っていたので、今日は試合に出て貢献できて良かった」。黒澤が累積警告が明けて復帰する準決勝・青森山田戦では再びベンチスタートとなる可能性もあるが、「どちらかは分からないけど、いつ自分が呼ばれてもいい準備をして、精いっぱいチームのために戦いたい」と力を込める。やるべきことは変わらない。チームの勝利のためだけに戦い抜くだけだ。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2018

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