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「過酷な日程は覚悟している」。“勝負の2週間”へ、東福岡の大型CB大串は体力、メンタル向上誓う

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東福岡高の大型CB大串啓太郎

 東福岡高は11月24日のプレミアリーグWEST第16節の大津高戦から、11月27日の選手権福岡県予選準決勝、12月1日のプレミアリーグ・福岡U-18戦、12月4日の選手権福岡県予選決勝、12月8日のプレミアリーグ最終節・神戸U-18戦まで、2週間で行われる最大5試合を勝ち抜く覚悟だ。

 登録186cmの大型CB大串啓太郎(3年)は「過酷な日程は覚悟しているので、体力の面とかメンタルのところとかみんなで意識しています」と語る。初戦敗退したインターハイでは自分たちのパフォーマンスを出せなかったと感じているだけに、この5試合へ向けて最善の準備をして選手権出場とプレミアリーグ残留を決めたい考えだ。

 大串はシャドーのポジションなどを本職としていたが、今年はU-17日本代表歴を持つCB丸山海大(3年)とともに最終ラインの中央に構えている。「自分の強みは高さと、元々前の選手だったということでビルドアップとかです」という大串は、身体能力の高い丸山と互いの特長を出し合う形で守備の中心に。攻撃の起点としてもチームの勝利に貢献する意気込みだ。

 MF荒木遼太郎主将(3年)の鹿島入りは、東福岡の選手たちにとっても刺激になっている。大串は「身近にプロ内定している選手がいるのは、プロの求める基準が分かる。そこまで自分たちもレベルを上げていきたい」と語った。

“勝負の2週間”へ向けて、自分たちの個、チームのレベルを少しでも引き上げ、勝つ集団になる。この日は、練習後に森重潤也監督から甘さ、集中力の部分を指摘されるなど、個々が意識面から見直し、改善しなければ、目標とするレベル、結果には到達できない。

 大串は「自分たちは最後の年なので、とにかく悔いの残らないように精一杯やっていって、全国制覇できたらなと思っています。(今年は)上手く行っていない時の方が多い。それを改善して残留と全国で戦えるようなチームになりたい」。全国制覇のために、チーム全員が同じ方向を向いて積み重ね、まずは“勝負の2週間”で結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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