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[MOM3021]徳島北MF渡辺周太(3年)_“1年ぶり”ボランチ、絶大な信頼感

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力強いシュートを放つMF渡辺周太


[11.2 高校選手権徳島県予選準決勝 徳島科学技術1-4徳島北 入田M]

 4得点を4人で奪うチームとしての得点力の高さを示した徳島北高だが、久次米尚和監督はいずれの得点者ではないMF渡辺周太(3年)をマン・オブ・ザ・マッチに挙げた。

 背番号10を背負う渡辺がこの日就いたポジションはボランチ。本来はFWとしてプレーしているが、昨年の高校選手権県予選決勝で経験していたポジションだった。指揮官は「貪欲にボールを取りに行ける強さ。絶対に負けないという気持ちの強さ」を評価しての抜擢だと説明。

 渡辺自身の自己評価は「もうちょっと(ボールを)取れたかな」とやや低めだったが、主将DF野田翔音(3年)が「スピードもあるし、予測もいい。点を取りたい気持ちはあると思うけど、チームの勝ちを優先してくれている。すごく頼りにしています」と話すなど、早くもチーム内に絶大な信頼感が生まれている。

 1年時からベンチ入りする渡辺は、これで3年連続の決勝進出。その相手はすべて「県内では一番意識するチーム」の徳島市立だ。「コンディションをフルに持って行けるように一週間で調整したい」。成長を見せつける絶好の舞台と捉え、力の限りを出し尽くす。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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