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兄は久我山の主力FW。27年ぶり千葉4強の専修大松戸MF山下は「全国でお兄ちゃんと対戦したい」

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専修大松戸高のMF山下晶大は崩しの局面に顔を出してチャンスメーク

[11.10 選手権千葉県予選準々決勝 日体大柏高 1-2(延長)専修大松戸高 柏の葉]

 テクニックと創造性に自信を持っている。専修大松戸高のMF山下晶大(2年)は右へ左へと動き回ってビルドアップや崩しに場面に多く顔を出し、その正確性とアイディアのあるパスで攻撃の中心の一人になっていた。

 加えて、意識していたのはセカンドボールの回収について。「セカンドボールはこの試合一番と言って良いほど大事と思ってやっていた。中盤の選手は意識してやろうといって練習から意識していました」。

 日体大柏高がオープンな展開に持ち込もうとする中、山下は奪い返しやこぼれ球を拾う部分などでも貢献。後半終了間際に迎えたチャンスでは身体を投げ出して守る相手の前に決め切ることができず、延長前半終了間際に体力が切れて交代となったが、それでも勝利に貢献した。

 チームにとって27年ぶりとなる千葉4強入りしたことについては「めちゃくちゃ嬉しいです」とコメント。そしてあまり結果への意欲を口にしないチームメートたちの中で、彼は「良いサッカーをして、全国でお兄ちゃんと対戦したいです」と目標を語った。

 兄・FW山下貴之(3年)は関東大会王者・國學院久我山高(東京)の主力ドリブラー。中学時代は同じジェファFCでプレーしていたが、自分は自宅から近く、そのサッカーに魅力を感じていた専大松戸へ進学した。國學院久我山で同じ「7」を背負う兄は、9日の東京都Aブロック予選準決勝を突破し、決勝へ進出。一方で専大松戸は未だ全国も千葉決勝へ進出したこともない。だが、山下は準決勝でも楽しみながら、普段どおりに創造性やテクニックを発揮して、勝って、兄弟対決にまた一歩近づく。

(取材・文 吉田太郎)
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