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4年前同様に久我山の2年生「14」が輝くか。Jも注目のMF田中琢人「自分も決めたいです」

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國學院久我山高の2年生MF田中琢人は2アシスト

[12.30 選手権開幕戦 國學院久我山高 8-0前原高 駒沢]

「入んないです」。Jクラブも注目する國學院久我山高の2年生MF田中琢人は、苦笑しながら第一声。この日はスルーパスでFW山下貴之(3年)の3点目をアシストするなど、攻撃面で上手さを発揮していたが、ゴールが遠かった。

 前半12分にはワンツーからPAへ切れ込んで右足シュート。これをGKに当ててしまうと、後半立ち上がりに迎えた絶好機はフリーでラストパスに反応しながらもフカしてしまう。

 この日は3年生3トップで7得点を叩き出しただけに、田中は「自分も決めたいです」。この日は味方に助けられたが、今後は1本1本のシュートが大事になってくる。それだけに、「2回戦とか決めないと勝てない試合が出てくる。しっかりと決めたい」と引き締めていた。
 
 アタッキングサードやPAでターンしてドリブルでゴール方向に向かう動きは、対戦相手の脅威。この日はボールに絡んでギャップを突くパスやスルーパスで決定機を演出していた。その点については、本人も「ボールとかに結構関われていた。崩しの部分やスルーパスとかそういうところでは少し自信になっています」。柔らかいボールコントロール、攻撃のテンポを作る部分も注目。久我山のエース番号「14」を背負う責任感も持って今後の試合に臨む。

 2年生でエースナンバー「14」を与えられているのは期待の証。MF大窟陽平(2年)との2シャドーについては清水恭孝監督も「あの2人は上手いのでもっともっとやってくれると思う」とより結果を求める。田中は「(14番を背負う選手として)色々な部分でチームに貢献することが一つだと思いますし、チャンスメークとかそういう部分でも貢献したいと思っています」と意気込んだ。4年前の前回出場時は、2年生で「14」を背負っていたMF名倉巧(現長崎)がブレイクして初の決勝進出に貢献。今回の選手権も久我山の「14」が輝きを放つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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