beacon

京都橘注目の“梅・梅コンビ”、選手権は無得点で敗退「責任を感じています」

このエントリーをはてなブックマークに追加

ポスト直撃のシュートを打ったFW梅村脩斗(3年)(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.2 選手権2回戦 鵬学園高1-1 PK4-3京都橘高 オリプリ]

 “梅・梅コンビ”の選手権が幕を閉じた。夏のインターハイでは過去最高成績の3位と躍進を遂げた京都橘高(京都)。全国トップレベルの力を有し、冬も上位進出が期待されたが、まさかの初戦敗退。夏の活躍で注目されたFW梅津倖風(3年)とFW梅村脩斗(3年)も大会から姿を消すことになった。

 相手の“京都橘対策”に苦しみつつも、多彩な崩しから梅村は連続で決定機を迎えた。前半34分には梅津のポストプレーから梅津が決定的なミドルシュートを打ったが、相手GKに阻まれた。前半38分には左サイドから潜り込んだMF高木大輝(3年)の突破から、最後は梅村が決定的なシュートを狙ったが、これは惜しくも右ポストを叩く。後半13分にCKからDF松本永遠(3年)のゴールで先制に成功したが、次の一点を奪えずに土壇場で追いつかれると、PK戦で競り負けた。

 梅津は前線で体を張り、得意のポストワークでチャンスを導いたものの、起点を潰そうとする相手のプレッシャーに苦しんだ。「潰れ役なのにできなかったところもあった。もう一点取らないといけなかった」とチームを勝たせられなかった責任を背負った。

 夏に全国を経験したが、選手権には独特の緊張感もあったという。総体でハットトリックを達成した梅村は「リラックスして試合に入ることはできたけど、観客の多さが違った。選手権の方が雰囲気もあった。どこかで緊張があった」と振り返った。冬も“梅・梅コンビ”の活躍が期待された中で無念の敗退。「注目されていたような結果が出せなくて、責任を感じています」と悔しさをにじませた。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019

TOP