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北海道連覇目指した北海は延長戦で涙。指揮官はコロナ禍でも言い訳せずに取り組んだ選手たちに感謝

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後半8分、北海高はMF堀本壮玄の左足FKで2-1としたが……

[10.24 選手権北海道予選準決勝 札幌大谷高 3-2(延長)北海高 厚別]

 連覇を目指した北海高は準決勝で涙をのんだ。目の前の敵と戦う部分と連続性、そしてゴールへ向かう・守る部分などを各選手が徹底。MF森本大貴(3年)のドリブルシュートとMF堀本壮玄(3年)の左足FKで2度のリードを奪った。

 前線でFW寒河江健人(3年)が競り続け、昨年の決勝で決勝点を挙げているMF湊琢登(3年)は鋭いドリブルで相手の守備網を何度も切り裂いていた。攻撃陣だけでなく、また3バックやGK澁谷昂生(3年)ら守備陣も好プレー。勝利への思いを表現していた。

 だが、2度追いつかれて延長戦で悔しい3失点目。勝ち越された直後の延長後半7分には非常にトリッキーなCKから決定的なシュートを放ったが、ゴールライン手前で相手DFにクリアされてしまった。

 試合終了の笛の瞬間、黄色いユニフォームはピッチに膝を落とし、涙。大会を通じて失点が増えてしまったことが敗因の一つとなったが、それでも島谷制勝監督は選手たちを讃える。「子供たちはよくやってくれた。コロナを言い訳にしないで、練習に取り組んでくれたことは感謝しています」。思い通りにいかない中でも頑張り抜いた3年生たちはDF谷口隼(2年)やMF西椋弥(2年)、右WB笹森洸成(2年)ら後輩たちに北海道制覇、全国での勝利を託す。

(取材・文 吉田太郎)
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