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[MOM3255]米子北MF林莞太(3年)_雪辱を期した舞台でハットなど攻守に躍動! 次は全国でのリベンジへ

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攻守に躍動したMF林莞太(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.1 選手権鳥取県予選決勝 米子北高7-0米子東高 Axis]

 過去にハットトリックを達成したことはあるのかと聞くと「初めてです」とニッコリ。米子北高のキャプテン、MF林莞太(3年)がリベンジの舞台で攻守に躍動し、大勝に導く原動力となった。

 1点目は前半16分のチームを勢いづける先制ゴール。両チームの複数の選手がボールを奪い合う混戦を見て「(折り返しが)来るかな、と思って少しずつ中に入っていった」予測が当たり、MF竹中元汰(3年)のセンタリングが目の前に来たところを、右足で蹴り込んだ。

 2点目は4-0で迎えた後半21分、DF為本滉太(3年)のクロスから右足ボレー。3点目は同34分、竹中のセンタリングにヘッドで合わせた。ボランチながら得点力の高さを見せつけた一方、球際で厳しく寄せる守備や、素早い攻守の切り替えなどは大量リードを奪っても最後まで緩めず、チームが目指すスタイルを貫き通した。

 6月に米子東に敗れた試合には出場していなかったが、「出ていなかったとしても、負けたのは事実。リベンジの気持ちを強く持っていた」と語る。キャプテンとしてチームをまとめ、レベルアップして臨んだ決勝の舞台で、見事なパフォーマンスで雪辱を果たした。

 次は全国での雪辱を期す。昨年度は初戦の2回戦で青森山田高(青森)と対戦し、この日と同じくボランチの一角で出場したものの、0-6の大敗。「コロナ禍の状況でも開催してもらえるのは、とてもうれしいこと。感謝の気持ちをプレーで表現したい」との言葉を体現し、目の前の試合を一つひとつ勝ち抜いていく覚悟だ。

(取材・文 石倉利英)
●【特設】高校選手権2020

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