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[MOM3348]大手前高松MF平田涼也(3年)_「チームとして徹底してきた」セットプレーから決勝弾

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決勝点を決めたMF平田涼也(右、写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 札幌大谷高 0-1 大手前高松高 味フィ西]

 序盤に訪れたセットプレーのチャンス、結果的に決勝点となる先制ゴールを押し込んだのはゲームメークを持ち味とする技巧派ボランチだった。

 大手前高松高は前半24分、ダイナミックな縦への展開を駆使して右コーナーキックを獲得。キッカーのMF正木浩輔(3年)が左足でファーサイドに送ると、GKが触って軌道が変わったボールをMF平田涼也(3年)がダイレクトでゴールに沈めた。

「セットプレーはチームとして徹底してきた部分で、予選からずっと練習してきた。県予選の準決勝もあの位置でヘディングでゴールを決めていたので定位置になりつつあった。キッカーのボールも良かった」。これまでの積み重ねをそう振り返った平田は「全国大会でゴールを決められてよかった」と率直な喜びも口にした。

 また得点シーン以外でも、中盤中央で高い技術を活かしたボールタッチを見せ、攻撃の起点となっていた。「自分の強みはチームが慌てている時にゆっくりボールを持つところ。ルーズボールを跳ね返すのではなく、マイボールにしてポゼッションにつなげる」。そうしたプレーが“選手権仕様”の縦に速いプレースタイルの中でも光っていた。

 もっとも、現時点のパフォーマンスに満足しているわけではないという。「良さを出せた部分もあるし、焦ってしまった部分もあった」と冷静に自らのプレーを見つめた平田は「満足する場面もあったけど課題も見つかったので次につなげていきたい」と2回戦に照準を合わせていた。

(取材・文 竹内達也)
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