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[MOM3728]帝京大可児FW松永悠碁(3年)_「ずっと夢だった」1ゴールに1アシスト!初の選手権で輝き放つ

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帝京大可児FW松永悠碁(3年)が1G1Aの活躍(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 選手権1回戦 帝京大可児4-1今治東 等々力]

 帝京大可児高(岐阜)が自慢の攻撃力を爆発させた。躍動した攻撃陣の中でも、トップ下を担うFW松永悠碁(3年)が1ゴール1アシストの活躍ぶり。16強だった昨年度は出番がなかったが、自身初となる選手権の舞台で輝きを放った。

「去年はベンチだったので初めて(選手権の)試合に出て、この舞台でゴールを決めることがずっと夢だった。全国での得点という目標を達成できて嬉しい」

 1-0で迎えた前半40分、ゴールキックに反応した湘南内定MF鈴木淳之介(3年)が頭で前線のスペースへ跳ね返すと、松永が背後へと抜け出す。「ゴールキックを跳ね返して裏に抜けるのは日頃からイメージしていた。イメージがうまくいって得点につながった」。

 相手DF陣の前に出ると、GKとの1対1を冷静に制し、キーパーの頭上を抜く右足シュートで鮮やかにネットを揺らし、選手権初ゴール。ジャンプ一番、ガッツポーズで歓喜を爆発させた。

 2-0で迎えた後半3分にはチーム3点目をお膳立て。スローインの流れから、ボールを奪い返してドリブルで持ち上がると、相手DFを引き付けながらラストパス。MF宮内俊輔(3年)のスーパーゴールを演出し、勝利を決定づけた。

「県の予選決勝は緊張しすぎて空回りしたというか、ゴールを決められなかった。その失敗を生かして、緊張はしていたんですが、自分のやるべきことを落ち着いてやると決めていた」。初の夢舞台で堂々のパフォーマンス。両チーム最多となる4本のシュートを打ち、得点シーン以外にも強烈なシュートでスタジアムを沸かせた。

 帝京大可児は圧巻4発で初戦を突破したが、冬の挑戦は始まったばかり。過去最高タイとなる昨年度の16強超え、そして全国制覇へ。「まだ“6分の1”を勝ったにすぎない。これまで自分を応援してくれた人、チームのために全力であと5試合戦いたい」と力を込めた松永は「自分のゴールで優勝に貢献できたら」と貪欲に語り、ゴールを量産を見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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