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【選手権、最も記憶に残るあのゲーム】大津高・平岡和徳総監督

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選手、指導者として国立で戦う大津高・平岡和徳総監督

 第100回全国高校サッカー選手権は10日の決勝を残すだけとなった。ゲキサカでは「選手権、最も記憶に残るあのゲーム」と題し、高校の監督やコーチ、選手に自分の出場、指揮した試合に限らず、最も記憶に残っている試合について語っている。第5回は現役時代に帝京高(東京)の選手として選手権13試合出場、そして主将として第62大会で優勝、指導者としても大津高(熊本)を選手権へ16度(大津の出場回数は18度)導き、第100回選手権で決勝進出を果たしている平岡和徳総監督の「最も印象に残っている試合」だ(取材は第100回大会開幕前)。

【最も印象に残っている試合】
[83年度大会決勝]
帝京高(東京) 1-0 清水東高(静岡)

「(主将として優勝した選手権決勝。観衆6万2000人発表だったが)外側は全員立っていたし、通路も座っていて。(実際は)7万人は入っていたという話です。入れなかった人が、家で見ると言ってUターンしてということもあったらしいですし。(決勝アシストのシーンは)今の言葉で言ったら、『ゾーンに入る』という。何にも周りの音が聞こえなくて、動いている自分と走っている前田(治)がいて……。あれ(左足クロスでの芸術的なアシスト)は、前田からもらったボールなんだけど、前田が(ゴール前、ファーサイドへ)走っていく瞬間が、今で言う『ゾーン』という感じでしたね。改めて映像を見て、こんな感じだったんだと。(新国立での選手権は)ボクも楽しみですよ。国立で選手が入場行進する姿を見るだけでも。(序盤の試合会場は埼玉だが、宿は東京。それは)絶対に国立へ戻って来るという思いを込めて」

(取材・文 吉田太郎)

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