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これまで難しさ感じてきた選手権。国見の大型MF川添空良は全国で「そこから抜け出したい」

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国見高の181cmMF川添空良(3年=Verslien FC出身)が全国で結果を残す

 第101回全国高校サッカー選手権は29日、1回戦15試合が行われる。国見高(長崎)は、北海高(北海道)と初戦。優勝6回の伝統校が12年ぶりの選手権でまず1勝、そして全国制覇に挑戦する。

 MF川添空良(3年=Verslien FC出身)は181cmの大型MF。ボールを引き出す上手さと、懐の深いボールキープ、ダイナミックな飛び出しも武器とする大器は、ボランチからトップ下へ移し、よりゴールを求めている。木藤健太監督は「気負わずに彼の持っているアイディアを出して欲しい」と期待。内に熱い闘志を秘めた選手でもある川添が、選手権へ向けた意気込みなどについて語った。

―選手権予選を振り返って。
「大会全部通して自分のプレーがなかなか出せない時間が多くて、そこで悔しい思いをしていたので、全国では自分のプレーができたらなと思います」

―上手く出せなかった。
「自分にボールがあまり来なくて、どう動いたら良いのかを考えすぎていて、もらった時に何もできなかったです」

―もっとどうすれば良かったと。
「冷静に考えて、周りを見て空いたスペースに動いてしっかりもらえれば良かったなと思います。ボランチには(北村)一真とか濱田(渉帆)がいて、動き出したら良いところに来るので、前向いた瞬間に相手の隙を見て動くとか」

―ポジションがゴールに近くなった。
「ライン間とかでボールをもらえるので、もっとシュート数を増やしてできればなと思います」

―いつからトップ下に。
「高校総体(インターハイ予選)後、ちょっとしてからですね。最初は分からなかったんですけれども、やっていくうちにだんだん慣れていって、ライン間で受けて散らしたりとか前向いてシュート打ったりできてきたので、やりやすかったというのがあります。もっと縦パスをもらって、攻撃のスイッチを入れたりしたいです」

―チームはこれまで得点を奪えずに苦戦したり、敗れる試合もあった。自分がプラスアルファを出せる手応えは?
「ライン間で受けるのが武器でもありますので、ボールを受ける回数をもっと増やして得点に繋げられればと思います。(違いを出せる自信は)あります」

―ライン間で受ける動きはなぜ得意?
「北村がいて、パスが上手い選手なので、2年生から一緒にボランチをやっていたんですけれども、(彼とプレーする中で)どうもらうか考えるようになりました」

―北村とコンビを組んだことは大きい。
「大きいと思います」

―負けていないところは?
「負けたくはないと思っているんですけれども、パスは上手い選手なので、頼りにしています」

―しなやかな動きが印象的だが。
「身体が重くなると動きにくくなるので。自分は相手の隙を常に見ているので、隙を突くという部分では試合中は常に考えています」

―どういうサッカーを見せたい?
「(国見の)サッカーが変わったという姿を見せたいと思います」

―自分にとって選手権とはどのような大会?
「1、2年生の時も(予選に)出ていて、その時は自分の力不足で何もできなかったという印象があって、自分の力を発揮することが難しいので、そこから抜け出したいです」

―選手権でイメージすることは?
「去年の青森山田だったり。サニックス(カップ)で一回やらせてもらったんですけれども、力強かったですし、そういったチームが上で勝っていくんだなと思います。(今大会で)やりたいです」

―当時と違うと見せる。
「見せて勝ちたいと思っています」

―個人的なノルマは?
「個人的には得点とアシストで絡んで、チームの勝ちに貢献したい。自分が攻撃のスイッチを入れて、点に近づけるパスや自分からドリブルでシュートに持ち込むことを意識してやりたい」

―みんなから全国制覇という言葉が出ている。
「目指しているのは全国制覇なので、1試合1試合を大事に戦っていきたいと思います」

(取材・文 吉田太郎)
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