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[選手権] 「ここぞ、という時に取ってくれる」。早稲田実の右WB荒木陸が再び先制ヘッド!:東京A

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後半6分、早稲田実高右WB荒木陸(3年=横浜市立市ヶ尾中出身)

[10.29 選手権東京都Aブロック予選準々決勝 早稲田実高 3-0 東京朝鮮高 実践学園高尾G]

 右WBのヘッドが再びゴールをこじ開けた。早稲田実高は0-0の後半6分、DF荒木陸(3年=横浜市立市ヶ尾中出身) が頭で先制ゴール。FW久米遥太(3年)の左CKを「ヘディングに関しては自信があるので、自分が決めてチームに勢いをもたらしたいと思っていたので良かったです」というDFがスコアを動かした。

 荒木は国立高との初戦でも、なかなか得点できない中で先制ヘッド。森泉武信監督が「ここぞ、という時に取ってくれる」と信頼するDFが、ヘディング弾で再びチームを勢いづけた。

 荒木は「自分のゴールはだいたいヘディング。ヘディングに関しては昔から自分の武器としてやってきた。身長は(登録176cmで)そんなにないんですけれども、ボールに合わせるところやジャンプ力は自信にしています」。東京都2部リーグでも頭で2得点。その武器を選手権予選でも遺憾なく発揮している。

 チームを引っ張る存在になることを目標に掲げる右WBはこの日、攻守両面での頑張りも利いていた。「上下の運動量を攻撃に関しても、守備に関しても、手を抜かずやるというところを意識してやりました」。今年の早実は「(自分を含めて)個人個人の能力はめちゃくちゃ高い訳ではないんですけれどもチーム一丸となって、結構仲の良いチーム」。その特長でもあるハードワークを国士舘高との準決勝でも出し切る意気込みだ。

 準決勝の試合会場は東京都高校サッカーの“聖地”西が丘サッカー場。「めっちゃ楽しみです。なかなかやったことの無い環境だと思うんですけれども、そこは自信を持って今までやってきたことを出せれば絶対に勝てると思います」。準決勝でもチームのために全力を出し切り、再び貴重なゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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