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[MOM4502]美濃加茂DF間宮愛翔(3年)_“見せ場”で存在感示した闘将、勝負どころを支えて決勝へ導く

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美濃加茂高DF間宮愛翔(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権岐阜県予選準決勝 長良高 0-1 美濃加茂高 長良川球技メドウ]

 美濃加茂高の闘将・間宮愛翔(3年)。身に付けた「耐える力」の象徴が魅せた

 憧れの選手は元スペイン代表DFセルヒオ・ラモス。「闘将のイメージ」は自身の目指すところに他ならない。長良高との接戦になった全国高校サッカー選手権大会岐阜県大会準決勝は、そんな「闘将」の見せ場となった。

「自分の武器はヘディング」

 技巧系のスタイルの美濃加茂だが、3バックの右に位置する間宮の売りは「競り合いでは負けない」と豪語するフィジカルの強さ。長良の特長であるセットプレーに対して「今週ずっと練習してきた」成果が問われる試合だった。

「長良がどんどん(長いボールを)入れてくるのはわかっていたし、正直、自分がこのチームでヘディングは一番強いと思っているので、競り合いの部分は自分が絶対に負けちゃいけないと思っていた」(間宮)

 特に終盤は1点を追う長良が攻勢を強め、足をつる選手も続出するタフな流れとなる中で、最終ラインの耐久力が問われる試合展開だった。ただ、ここで存在感を見せたのが間宮だった。「足をつっている選手もいたので、競り合いは自分が代わる感じでいきました」と言うように、意欲的に対空迎撃へ挑んで競り勝ち続けた。

「正直、最後に長良が入れてきた時間帯は、ちょっと楽しかった」

 見せ場の繰り返しとなった流れについて、そう笑って振り返る。

「熱いプレーと熱い言葉で仲間を元気にさせるキャプテンでありたい」

 そう語るとおりのプレーぶりで終盤の勝負どころを支えてみせた。残すは決勝のみとなったが、その戦いに向けても臆するところはまったくない。「自分たちのスタイルを貫くだけ」と語る闘将は、「岐阜県に新しい風を吹かせたい」と意気込んでいる。

(取材・文 川端暁彦)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
川端暁彦
Text by 川端暁彦

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