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ハーフタイムの修正で一気に流れ…後半3発の帝京大可児、岐阜工に完封勝利で決勝へ!!:岐阜

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帝京大可児高が5連覇に王手

[11.3 選手権岐阜県予選準決勝 帝京大可児高 3-0 岐阜工高 長良川球技メドウ]

 3日、第102回全国高校サッカー選手権の岐阜県予選準決勝が長良川球技メドウにて開催された。第1試合では前年度王者・帝京大可児高と名門・岐阜工高が対戦。粘り強く守りを固めた岐阜工に対し、落ち着いてゲームを運んだ帝京大可児が後半に3得点。3-0のスコアで快勝し、決勝進出を決めた。

 前半は帝京大可児がボール支配率で優勢に立ちつつも、岐阜工もDF杉江慶翼(3年)らを中心に粘り強く応戦。ドリブル突破に対しても体を張ってシュートまでは持ち込ませない。逆に33分にはFKからの混戦でチャンスを作るなど好機も作った。前半のシュート数は帝京大可児が3本に対し、岐阜工は2本。意図した試合展開に持ち込めていたのは岐阜工だった。

 ただ、帝京大可児に慌てた様子もなかった。

「最初から難しい試合になるとは思っていた。80分、あるいは100分を使って相手を上回れればと思っていた。前半も0-0でOKだとは思っていた」

 仲井正剛監督も試合展開については、そう振り返る。ただ、「サッカーの質の部分に問題はあった」とも言う。ハーフタイムにはビルドアップの形に戦術的な修正を施した。

 こうした変更が功を奏した後半は立ち上がりから「厚みのある攻撃ができるようになった」(仲井監督)とペースを握り、後半13分にはMF明石望来(2年)のアシストを受けたFW高田悠志(2年)が決めて先制に成功。この直後の15分にもFW加藤隆成(2年)の冷静沈着なシュートが決まって、2-0。さらに31分にも波状攻撃から途中出場のMF内藤和希(3年)の得点が生まれ、3-0とリードを広げた。

 その後は必死の反撃を見せる岐阜工に対し、「攻め急いでしまった。もっとゲームをコントロールしないといけなかった」と仲井監督が反省の弁を述べたように、危なげない試合運びとはいかなかったものの、結果としてはゼロ封。3-0の快勝で、決勝進出を果たした。

(取材・文 川端暁彦)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
川端暁彦
Text by 川端暁彦

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